第60回 作業療法士国家試験 午後 第10問
老年期作業療法第60回午後
71歳の男性。令和6年8月19日(月)に病院で認知症の検査を受けた。結果(別冊No.5)を別に示す。疑われる認知症の重症度はどれか。
1. 認知症なし
2. 軽度認知症
3. 中等度認知症
4. 重度認知症
5. 最重度認知症
- 1. 認知症なし
- 2. 軽度認知症 ✓
- 3. 中等度認知症
- 4. 重度認知症
- 5. 最重度認知症
正答:2番
解説
# 第60回 第B010問 解説
■ 正答:2番 — 軽度認知症
検査用紙(別冊No.5)はHDS-R(長谷川式簡易知能評価スケール)の回答用紙である。記載内容から採点すると:
- 年齢:69歳(正答は71歳のため0点)
- 日時の見当識:年・月・日は正答、曜日は「月」で誤り(計3点)
- 場所:自発的に「病院」→2点
- 3単語記銘:3つOK→3点
- 計算:93・86は正答(2点)
- 数字の逆唱:2-8-6はOK、9-2-5-3はX(1点)
- 3単語遅延再生:a)OK(2点)、b)ヒント有OK(1点)、c)ヒント有でもX(0点)→計3点
- 5物品記銘:時計・鍵のみ2点→2点
- 野菜の流暢性:6語→1点
合計:概算20点前後。HDS-Rの**カットオフは20/21点**(20点以下が認知症疑い)であり、本症例は20点付近で軽度認知症の重症度に相当する。
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【各選択肢の解説】
1. 認知症なし
❌ 誤り。HDS-Rで21点以上が正常域。本症例は20点以下の範囲に相当する。
2. 軽度認知症
✅ 正しい。HDS-R 20点以下は認知症疑いとされ、得点の分布から軽度認知症の範囲に相当する。
3. 中等度認知症
❌ 誤り。中等度認知症では10点台前半以下が多い。本症例の得点は中等度には相当しない。
4. 重度認知症
❌ 誤り。重度認知症では一桁台の得点となることが多く、本症例より著明に低い。
5. 最重度認知症
❌ 誤り。最重度では検査遂行自体が困難となる。
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【試験対策ポイント】
**HDS-R**(長谷川式)の満点は**30点**、**カットオフは20/21点**(20点以下→認知症疑い)。MMSEのカットオフは23/24点と異なるので混同しないこと。見当識・記銘・計算・遅延再生・語流暢性の各項目の配点を理解しておくと、実際の採点問題に対応できる。
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