第60回 作業療法士国家試験 午後 第17問
精神障害作業療法第60回午後
第60回 作業療法士国家試験 午後 第17問(精神障害作業療法)の正答は 2 です。「非自記式」は、患者自身が記入するのではなく、評価者が面接して評定する尺度を指す。
問題
60歳の女性。うつ病。半年前から家事はできず横になって過ごすことが増えた。最近、悲哀感や不安感が強くなり夫に付き添われ精神科を受診したところ、不安の軽減と活動性の向上を目的に外来作業療法が開始された。この患者の評価に使用する非自記式の尺度で適切なのはどれか。
- 1. BDI-Ⅱ
- 2. HAM-D〈HRS-D〉 ✓
- 3. L-SAS
- 4. SDS
- 5. STAI
正答:2番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 25.7%難問
35人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — HAM-D〈HRS-D〉
「非自記式」は、患者自身が記入するのではなく、評価者が面接して評定する尺度を指す。HAM-D(ハミルトンうつ病評価尺度)は面接者が評定する、うつ病の重症度評価の代表的な尺度である。
【各選択肢の解説】
1. BDI-Ⅱ
❌ 誤り。ベック抑うつ質問票で、患者自身が21項目に回答する。正しくは自記式の抑うつ尺度である。
❌ 誤り。ベック抑うつ質問票で、患者自身が21項目に回答する。正しくは自記式の抑うつ尺度である。
2. HAM-D〈HRS-D〉
✅ 正しい。(=正答)面接者が抑うつ気分・睡眠・不安などの項目を評定する非自記式の尺度で、うつ病の評価に使う。
✅ 正しい。(=正答)面接者が抑うつ気分・睡眠・不安などの項目を評定する非自記式の尺度で、うつ病の評価に使う。
3. L-SAS
❌ 誤り。リーボヴィッツ社交不安尺度で、人前での行動などの場面ごとに恐怖と回避の程度を評定する。正しくはうつ病の評価でなく社交不安の評価に使う尺度である(面接者が評定する使い方と自記式の使い方の両方がある)。
❌ 誤り。リーボヴィッツ社交不安尺度で、人前での行動などの場面ごとに恐怖と回避の程度を評定する。正しくはうつ病の評価でなく社交不安の評価に使う尺度である(面接者が評定する使い方と自記式の使い方の両方がある)。
4. SDS
❌ 誤り。Zungの自己評価式抑うつ尺度(Self-rating Depression Scale)で、名前のとおり患者自身が記入する。正しくは自記式の尺度である。
❌ 誤り。Zungの自己評価式抑うつ尺度(Self-rating Depression Scale)で、名前のとおり患者自身が記入する。正しくは自記式の尺度である。
5. STAI
❌ 誤り。状態・特性不安検査で、そのときの不安(状態不安)と性格としての不安(特性不安)を患者自身が回答する。正しくは自記式の不安尺度である。
❌ 誤り。状態・特性不安検査で、そのときの不安(状態不安)と性格としての不安(特性不安)を患者自身が回答する。正しくは自記式の不安尺度である。
【試験対策ポイント】
| 尺度 | 評価するもの | 形式 |
|---|---|---|
| HAM-D | うつ病の重症度 | 面接者の評定 |
| BDI-Ⅱ | 抑うつ | 自記式 |
| SDS | 抑うつ | 自記式 |
| STAI | 不安(状態・特性) | 自記式 |
| L-SAS | 社交不安 | 面接評定・自記式の両方で使われる |
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