第60回 作業療法士国家試験 午後 第46問
発達障害作業療法第60回午後
第60回 作業療法士国家試験 午後 第46問(発達障害作業療法)の正答は 5 です。自閉スペクトラム症では、対人関係の暗黙のルールを経験から自然に身につけることが難しい。
問題
作業療法における自閉スペクトラム症〈自閉症スペクトラム障害〉患者への対応で適切なのはどれか。
- 1. 問題行動に対しては内省を促す。
- 2. 言葉を省略した短文で指示をする。
- 3. こだわりが認められた時は無言で制止する。
- 4. 導入期には自由度の高い作業活動を用いる。
- 5. コミュニケーションの課題にはSSTを用いる。 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 71.9%やさしい
32人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — コミュニケーションの課題にはSSTを用いる。
自閉スペクトラム症では、対人関係の暗黙のルールを経験から自然に身につけることが難しい。具体的な場面を設定して練習するSST(社会生活技能訓練)で、コミュニケーションの技能を学ぶ5番が適切である。
【各選択肢の解説】
1. 問題行動に対しては内省を促す。
❌ 誤り。自分の行動を振り返って意味づける抽象的な作業は苦手で、行動の変化につながりにくい。正しくは、望ましい行動を具体的に示し、それを練習・強化する。
❌ 誤り。自分の行動を振り返って意味づける抽象的な作業は苦手で、行動の変化につながりにくい。正しくは、望ましい行動を具体的に示し、それを練習・強化する。
2. 言葉を省略した短文で指示をする。
❌ 誤り。言葉を省くと、文脈から補う必要が生じて意図が伝わりにくい。正しくは、短く区切っても言葉は省略せず、何を・どうするかを具体的に伝え、必要に応じて視覚的な手がかりを添える。
❌ 誤り。言葉を省くと、文脈から補う必要が生じて意図が伝わりにくい。正しくは、短く区切っても言葉は省略せず、何を・どうするかを具体的に伝え、必要に応じて視覚的な手がかりを添える。
3. こだわりが認められた時は無言で制止する。
❌ 誤り。理由や見通しを示さずに止めると、不安や混乱を強める。正しくは、終わりの予告や次にすることを示すなど、見通しを持てる形で切り替えを援助する。
❌ 誤り。理由や見通しを示さずに止めると、不安や混乱を強める。正しくは、終わりの予告や次にすることを示すなど、見通しを持てる形で切り替えを援助する。
4. 導入期には自由度の高い作業活動を用いる。
❌ 誤り。何をすればよいかが決まっていない活動は、見通しが立たず不安を強める。正しくは、導入期は手順や終わりが明確な、構造化された作業活動を用いる。
❌ 誤り。何をすればよいかが決まっていない活動は、見通しが立たず不安を強める。正しくは、導入期は手順や終わりが明確な、構造化された作業活動を用いる。
5. コミュニケーションの課題にはSSTを用いる。
✅ 正しい(=正答)。具体的な場面での練習を通して、対人・コミュニケーションの技能を学習できる。
✅ 正しい(=正答)。具体的な場面での練習を通して、対人・コミュニケーションの技能を学習できる。
【試験対策ポイント】
- 自閉スペクトラム症への対応の軸=構造化(手順・場所・時間・終わりを明示)と具体的・視覚的な伝え方。
- 対人・コミュニケーションの課題にはSST。
- 「内省を促す・言葉を省く・無言で止める・自由度の高い課題」は、見通しの立たなさや抽象性で不安を強める対応。
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