第60回 作業療法士国家試験 午後 第86問
臨床医学第60回午後
第60回 作業療法士国家試験 午後 第86問(臨床医学)の正答は 5 です。多発性硬化症は中枢神経(脳・脊髄・視神経)の髄鞘が障害される脱髄疾患で、病変が場所を変えて(空間的多発)、時期を変えて(時間的多発)現れる。
問題
多発性硬化症で正しいのはどれか。
- 1. 男性に多い。
- 2. 遺伝性の疾患である。
- 3. 温熱療法が効果的である。
- 4. 末梢神経の脱髄疾患である。
- 5. MRI検査が診断に有用である。 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 29.3%難問
41人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — MRI検査が診断に有用である。
多発性硬化症は中枢神経(脳・脊髄・視神経)の髄鞘が障害される脱髄疾患で、病変が場所を変えて(空間的多発)、時期を変えて(時間的多発)現れる。MRIでこの病変を描き出せるため、診断に有用である。
【各選択肢の解説】
1. 男性に多い。
❌ 誤り。多発性硬化症は女性に多い。正しくは女性に多い疾患である。
❌ 誤り。多発性硬化症は女性に多い。正しくは女性に多い疾患である。
2. 遺伝性の疾患である。
❌ 誤り。遺伝的な素因は発症のしやすさに関わるが、親から子に伝わる遺伝病ではない。正しくは遺伝的素因と環境要因が関わる自己免疫性の疾患と考えられている。
❌ 誤り。遺伝的な素因は発症のしやすさに関わるが、親から子に伝わる遺伝病ではない。正しくは遺伝的素因と環境要因が関わる自己免疫性の疾患と考えられている。
3. 温熱療法が効果的である。
❌ 誤り。体温が上がると神経の伝導が一時的に悪くなり、症状が悪化する(Uhthoff現象)。正しくは入浴や温熱で体温を上げすぎないよう注意する。
❌ 誤り。体温が上がると神経の伝導が一時的に悪くなり、症状が悪化する(Uhthoff現象)。正しくは入浴や温熱で体温を上げすぎないよう注意する。
4. 末梢神経の脱髄疾患である。
❌ 誤り。障害されるのは中枢神経の髄鞘である。正しくは中枢神経の脱髄疾患であり、末梢神経の脱髄疾患の代表はGuillain-Barré症候群である。
❌ 誤り。障害されるのは中枢神経の髄鞘である。正しくは中枢神経の脱髄疾患であり、末梢神経の脱髄疾患の代表はGuillain-Barré症候群である。
5. MRI検査が診断に有用である。(=正答)
✅ 正しい。MRIで脳室周囲や脊髄などの脱髄巣を確認し、空間的・時間的な多発をとらえることが診断の柱になる。
✅ 正しい。MRIで脳室周囲や脊髄などの脱髄巣を確認し、空間的・時間的な多発をとらえることが診断の柱になる。
【試験対策ポイント】
| 項目 | 多発性硬化症 | Guillain-Barré症候群 |
|---|---|---|
| 障害部位 | 中枢神経の髄鞘 | 末梢神経の髄鞘 |
| 経過 | 再発と寛解を繰り返すことが多い | 急性発症・単相性が多い |
| 診断に役立つ検査 | MRI | 神経伝導検査・髄液検査 |
Uhthoff現象(温めると悪化)は作業療法での注意点として頻出。
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