OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第61回 作業療法士国家試験 午前 第17問

作業療法治療学第61回午前

第61回 作業療法士国家試験 午前 第17問(作業療法治療学)の正答は 4 です。就労準備の場で見られた課題は「作業について質問できない・一方的に話す」という対人技能の問題である。

問題
27歳の男性。統合失調症。大学卒業後、アルバイト経験はあるが、短期間での離職を繰り返している。最近、主治医の指示で精神科デイケアに通所し、就労に向けて準備を進めることになった。デイケアでは、作業に関する質問ができず、一方的に他患に話すなどの様子が見られた。この患者に行うプログラムで最も適切なのはどれか。
  1. 1. ACT
  2. 2. IPS
  3. 3. NEAR
  4. 4. SST ✓
  5. 5. TEACCH

正答:4番

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この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 68.8%やさしい

48人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:4番 — SST

就労準備の場で見られた課題は「作業について質問できない・一方的に話す」という対人技能の問題である。対人場面の技能をロールプレイで練習するSST(社会生活技能訓練)が最も適切である。


【各選択肢の解説】

1. ACT
❌ 誤り。ACT(包括型地域生活支援プログラム)は、入退院をくり返すなど重い精神障害のある人を、多職種チームが訪問を中心に24時間体制で支える仕組みである。正しくはデイケアに通所できている本例の対人技能の練習には用いない。
2. IPS
❌ 誤り。IPS(個別就労支援)は、就労を希望する人に早く一般就労の職探しを始め、就職後も継続して支える就労支援の方法である。正しくは就労の機会をつくる支援で、本例で見られた質問のしかた・話し方そのものを練習するプログラムではない。
3. NEAR
❌ 誤り。NEARは注意・記憶・遂行機能などの認知機能を、コンピュータ課題などで改善する認知リハビリテーションである。正しくは認知機能の改善を目的とし、対人技能を直接練習するものではない。
4. SST
✅ 正しい。「わからないときに質問する」「相手の話を聞いてから話す」など、具体的な場面をロールプレイで練習し、正のフィードバックで定着させる。
5. TEACCH
❌ 誤り。TEACCHは自閉スペクトラム症の人に対し、環境やスケジュールを目で見てわかるように構造化して支援するプログラムである。正しくは自閉スペクトラム症向けの支援で、統合失調症の本例には用いない。

【試験対策ポイント】

プログラム主な対象・目的
SST対人場面の技能をロールプレイで練習
NEAR認知機能の改善(認知リハビリテーション)
IPS早く一般就労へつなぐ個別就労支援
ACT重い精神障害のある人への訪問中心の包括支援
TEACCH自閉スペクトラム症への構造化による支援
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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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