第61回 作業療法士国家試験 午前 第28問
作業療法評価学第61回午前
第61回 作業療法士国家試験 午前 第28問(作業療法評価学)の正答は 4 です。日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会基準(1995年)では、足関節(背屈・底屈)の関節可動域測定は下腿三頭筋(特に腓腹筋)の影響を排除するため、膝関節を屈曲位にして測定すると定められている。
問題
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準 1995年)で正しいのはどれか。
- 1. 角度は1度刻みで記載する。
- 2. 股関節伸展は仰臥位で行う。
- 3. 自動運動による測定を行う。
- 4. 足関節は膝関節を屈曲位で行う。 ✓
- 5. 手指PIP関節の基本軸は中節骨である。
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 足関節は膝関節を屈曲位で行う。
日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会基準(1995年)では、足関節(背屈・底屈)の関節可動域測定は下腿三頭筋(特に腓腹筋)の影響を排除するため、膝関節を屈曲位にして測定すると定められている。腓腹筋は二関節筋であり、膝伸展位では足関節背屈が制限されるため、膝屈曲位での測定が正確な足関節可動域評価に必要である。
【各選択肢の解説】
1. 角度は1度刻みで記載する。
❌ 誤り。関節可動域は5度刻みで記載するのが基準。1度単位の精密記録は求められていない。
❌ 誤り。関節可動域は5度刻みで記載するのが基準。1度単位の精密記録は求められていない。
2. 股関節伸展は仰臥位で行う。
❌ 誤り。股関節伸展の測定は腹臥位で行う。仰臥位では対側股関節の影響を受け正確な測定ができない。
❌ 誤り。股関節伸展の測定は腹臥位で行う。仰臥位では対側股関節の影響を受け正確な測定ができない。
3. 自動運動による測定を行う。
❌ 誤り。基本は他動運動による測定を行う。自動(active)ROM は補助的に記録することがある。
❌ 誤り。基本は他動運動による測定を行う。自動(active)ROM は補助的に記録することがある。
4. 足関節は膝関節を屈曲位で行う。
✅ 正しい。膝屈曲により腓腹筋の影響を排除でき、足関節単独の可動域を正確に評価できる。
✅ 正しい。膝屈曲により腓腹筋の影響を排除でき、足関節単独の可動域を正確に評価できる。
5. 手指PIP関節の基本軸は中節骨である。
❌ 誤り。PIP関節の基本軸は近位節骨(基節骨)、移動軸が中節骨である。基本軸は近位側の骨に設定する。
❌ 誤り。PIP関節の基本軸は近位節骨(基節骨)、移動軸が中節骨である。基本軸は近位側の骨に設定する。
【試験対策ポイント】
ROM測定の頻出ポイント:記録は5度刻み・測定は他動運動・股関節伸展は腹臥位・足関節測定は膝屈曲位・PIP関節の基本軸は基節骨。基本軸と移動軸の原則(基本軸=近位骨、移動軸=遠位骨)を整理しておくこと。腓腹筋が二関節筋であることが足関節測定での膝屈曲位の理由。
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