OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第61回 作業療法士国家試験 午前 第29問

作業療法治療学第61回午前

第61回 作業療法士国家試験 午前 第29問(作業療法治療学)の正答は 3 です。作業療法の目標設定はクライアント中心の実践(Client-Centred Practice)が基本であり、患者の価値観・生活目標・日常生活の優先事項を軸に立案することが最も適切とされる。

問題
作業療法の目標設定で最も適切なのはどれか。
  1. 1. 抽象的に設定する。
  2. 2. 一度設定したら変更しない。
  3. 3. 患者の価値観を反映させる。
  4. 4. 標準的な病期対応に一致させて決定する。
  5. 5. 復職は機能改善が得られてから設定する。

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 患者の価値観を反映させる。

作業療法の目標設定はクライアント中心の実践(Client-Centred Practice)が基本であり、患者の価値観・生活目標・日常生活の優先事項を軸に立案することが最も適切とされる。患者が意味や重要性を感じられる目標こそが動機づけを高め、治療効果に直結する。


【各選択肢の解説】

1. 抽象的に設定する。
❌ 誤り。目標は具体的・測定可能に設定(SMART目標)するのが原則。「歩けるようになる」ではなく「自宅内を杖なしで10m歩行できる」のように具体化する。
2. 一度設定したら変更しない。
❌ 誤り。患者の状態変化・優先事項の変化に応じて目標は適宜修正すべきである。硬直した目標設定は患者中心のアプローチに反する。
3. 患者の価値観を反映させる。
✅ 正しい。クライアント中心の実践として、患者の価値観・役割・日常生活の優先事項を目標に組み込むことが最も重要である。
4. 標準的な病期対応に一致させて決定する。
❌ 誤り。標準的病期は参考にするが、個別性が最優先であり、画一的な目標設定はクライアント中心に反する。
5. 復職は機能改善が得られてから設定する。
❌ 誤り。復職・社会参加目標は早期から設定することが推奨される。機能改善を待つことで介入の方向性が定まらなくなる。

【試験対策ポイント】

作業療法の目標設定はクライアント中心(Client-Centred Practice)が基本原則。SMART目標(Specific・Measurable・Achievable・Relevant・Time-bound)も押さえる。目標は修正可能・患者参加・早期設定・具体的の4要素が重要。患者の「やりたいこと」「必要なこと」「期待されていること」の3軸(COPM)での把握が有用。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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