OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第61回 作業療法士国家試験 午前 第34問

作業療法治療学第61回午前

第61回 作業療法士国家試験 午前 第34問(作業療法治療学)の正答は 5 です。慢性腰痛の生活指導ではボディメカニクスの原則に基づき腰部への負担を最小化することが基本である。

問題
慢性腰痛に対する生活指導で最も適切なのはどれか。
  1. 1. 安静にする。
  2. 2. 踵の高い靴を履く。
  3. 3. 持続的作業は中腰で行う。
  4. 4. 正座よりもあぐら座位を勧める。
  5. 5. 重い荷物は体に近づけて持ち上げる。

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 重い荷物は体に近づけて持ち上げる。

慢性腰痛の生活指導ではボディメカニクスの原則に基づき腰部への負担を最小化することが基本である。荷物を体に密着させて持ち上げることで、てこの原理から腰椎への曲げモーメント(回転力)が軽減され、腰部筋・椎間板への負担が大幅に減少する。


【各選択肢の解説】

1. 安静にする。
❌ 誤り。慢性腰痛に対して過度な安静は禁忌とされる。廃用症候群・筋力低下・心理的恐怖回避行動の悪化を招く。適度な活動継続が推奨される。
2. 踵の高い靴を履く。
❌ 誤り。ハイヒール等は腰椎前弯を増強し腰痛を悪化させる。低いヒールの安定した靴が推奨される。
3. 持続的作業は中腰で行う。
❌ 誤り。中腰姿勢は腰椎・椎間板への負担が最大となる不良姿勢であり、腰痛悪化の原因となる。作業台の高さ調整が重要。
4. 正座よりもあぐら座位を勧める。
❌ 誤り。あぐら(胡座)は骨盤後傾・腰椎後弯を招くため腰痛に不適切。正座や椅座位の方が腰部負担が少ない。
5. 重い荷物は体に近づけて持ち上げる。
✅ 正しい。荷物を体に密着させることで力のアーム(距離)が短縮し、腰椎への曲げモーメントを大幅に軽減できる。ボディメカニクスの基本原則。

【試験対策ポイント】

慢性腰痛の生活指導はボディメカニクスが基本。①荷物は体に近づける、②中腰を避け膝を曲げて持ち上げる、③腰をひねる動作を避ける。慢性腰痛への安静は禁忌(急性期は安静だが慢性期は活動継続が原則)という点は頻出の誤解ポイントであり、必ず区別して覚えること。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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