第61回 作業療法士国家試験 午前 第35問
人間発達学第61回午前
第61回 作業療法士国家試験 午前 第35問(人間発達学)の正答は 5 です。自閉スペクトラム症(ASD)の中核的特徴として同一性保持(insistence on sameness)がある。
問題
注意欠如多動症〈注意欠如・多動性障害〉児と比較し、自閉スペクトラム症〈自閉症スペクトラム障害〉児の特徴はどれか。
- 1. 他児とよく遊ぶ。
- 2. 物をよくなくす。
- 3. 待つことができない。
- 4. すぐに他のことを始める。
- 5. いつもと違う道を通るとパニックになる。 ✓
正答:5番
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解説
■ 正答:5番 — いつもと違う道を通るとパニックになる。
自閉スペクトラム症(ASD)の中核的特徴として同一性保持(insistence on sameness)がある。同じルーティン・環境・手順へのこだわりが強く、予期しない変化に対して強い不安・パニックを示す。これはADHDには見られない、ASD固有の特徴である。
【各選択肢の解説】
1. 他児とよく遊ぶ。
❌ 誤り。ASDは社会的相互作用の障害が特徴であり、他児との交遊が困難なことが多い。ADHDは多動・衝動性から(トラブルを伴いつつも)他者と関わる場面が見られる。
❌ 誤り。ASDは社会的相互作用の障害が特徴であり、他児との交遊が困難なことが多い。ADHDは多動・衝動性から(トラブルを伴いつつも)他者と関わる場面が見られる。
2. 物をよくなくす。
❌ 誤り。これはADHDの不注意症状(7つの不注意基準の一つ)に特有の特徴。ASDよりADHDに帰属する。
❌ 誤り。これはADHDの不注意症状(7つの不注意基準の一つ)に特有の特徴。ASDよりADHDに帰属する。
3. 待つことができない。
❌ 誤り。衝動性・待つことへの困難はADHDの症状。ASDの特徴ではない。
❌ 誤り。衝動性・待つことへの困難はADHDの症状。ASDの特徴ではない。
4. すぐに他のことを始める。
❌ 誤り。注意の転動・課題の切り替えはADHDの不注意・多動性の特徴。
❌ 誤り。注意の転動・課題の切り替えはADHDの不注意・多動性の特徴。
5. いつもと違う道を通るとパニックになる。
✅ 正しい。ASD特有の同一性保持・変化への強い抵抗の表れ。ルーティンの変化にパニックを示すのはASDの典型的特徴。
✅ 正しい。ASD特有の同一性保持・変化への強い抵抗の表れ。ルーティンの変化にパニックを示すのはASDの典型的特徴。
【試験対策ポイント】
ASDの三つ組:①社会的コミュニケーション・相互作用の障害、②反復・常同行動(同一性保持・こだわり)、③感覚の過敏/鈍麻。ADHDとの鑑別では同一性保持・こだわり・感覚特異性=ASD、不注意・多動・衝動性・物をなくす・待てない=ADHDと整理する。ASDとADHDは高率に併存する点にも注意。
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