OTカコモン — 作業療法士国家試験 過去問・解説

第61回 作業療法士国家試験 午前 第38問

臨床医学第61回午前
関節リウマチで正しいのはどれか。\n1. 滑膜細胞が増殖する。\n2. 渦流浴は禁忌である。\n3. 家事の実施は午前中が良い。\n4. 股関節などの大関節に初発する。\n5. 疼痛に対して装具は使用しない。
  1. 1. 滑膜細胞が増殖する。 ✓
  2. 2. 渦流浴は禁忌である。
  3. 3. 家事の実施は午前中が良い。
  4. 4. 股関節などの大関節に初発する。
  5. 5. 疼痛に対して装具は使用しない。

正答:1番

解説
# 第61回 第A038問 解説 ■ 正答:1番 — 滑膜細胞が増殖する。 関節リウマチ(RA)は滑膜を主座とする自己免疫疾患であり、滑膜細胞(特に線維芽細胞様滑膜細胞)の異常増殖によりパンヌスが形成され、これが軟骨・骨を侵食することで関節破壊が進行する。病態の理解として最も根本的な選択肢である。 --- 【各選択肢の解説】 1. 滑膜細胞が増殖する。 ✅ 正しい。RAの本態は滑膜炎であり、滑膜細胞増殖→パンヌス形成→骨・軟骨破壊の病理的流れが基本。 2. 渦流浴は禁忌である。 ❌ 誤り。温熱・水圧刺激は疼痛緩和・関節可動域改善に有用。**急性炎症期(熱感・腫脹が強い時期)は温熱を避けるが、慢性期の渦流浴は適応**となる。 3. 家事の実施は午前中が良い。 ❌ 誤り。RAでは**朝のこわばり**が著しいため、午前中は関節動作が困難なことが多い。活動は**午後〜夕方**が推奨される。 4. 股関節などの大関節に初発する。 ❌ 誤り。RAは手指・手関節などの**小関節から対称性に初発**する。大関節は病勢進行後に侵される。 5. 疼痛に対して装具は使用しない。 ❌ 誤り。安静用スプリント(resting splint)等は**疼痛緩和・関節保護・変形予防**に積極的に使用される。 --- 【試験対策ポイント】 RA診察の基本知識:**小関節対称性初発・朝のこわばり(1時間以上)・RF/抗CCP抗体陽性・女性に多い**。作業療法では**関節保護技術・エネルギー節約技術・スプリント・ADL指導**が中心。活動は**朝でなく午後〜夕方**に行うよう指導する点は頻出。
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