OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第61回 作業療法士国家試験 午前 第37問

臨床医学第61回午前

第61回 作業療法士国家試験 午前 第37問(臨床医学)の正答は 1 です。多発性硬化症(MS)は自己免疫性脱髄疾患であり、女性に約2〜3倍多く発症する。

問題
多発性硬化症で正しいのはどれか。
  1. 1. 女性に多い。
  2. 2. 高体温で症状が改善する。
  3. 3. 低緯度地域で有病率が高い。
  4. 4. Phalenテストが陽性となる。
  5. 5. 免疫不全状態で発症しやすい。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 女性に多い。

多発性硬化症(MS)は自己免疫性脱髄疾患であり、女性に約2〜3倍多く発症する。北半球の高緯度地域(日照時間が短くビタミンD不足になりやすい地域)での有病率が高く、日本でも近年増加傾向にある。


【各選択肢の解説】

1. 女性に多い。
✅ 正しい。MSは男女比約1:2〜3で女性に多い自己免疫性脱髄疾患。
2. 高体温で症状が改善する。
❌ 誤り。体温上昇(入浴・発熱・運動等)により脱髄部位の神経伝導が低下し、症状が一時的に悪化する(Uhthoff現象)。高体温は禁忌であり、症状が改善するのは誤り。
3. 低緯度地域で有病率が高い。
❌ 誤り。高緯度地域(北欧・カナダ等)での有病率が高い。低緯度地域(赤道付近)では有病率が低い。
4. Phalenテストが陽性となる。
❌ 誤り。Phalenテストは手根管症候群(正中神経圧迫)の診察法であり、MSとは無関係。
5. 免疫不全状態で発症しやすい。
❌ 誤り。MSは自己免疫疾患であり免疫が過剰に活性化した状態で生じる。免疫不全(免疫低下)とは逆の機序。

【試験対策ポイント】

MS特徴の4点セット:女性に多い・高緯度地域・再発寛解型が多い・若年発症Uhthoff現象(体温上昇→症状悪化)は必須頻出事項。治療は急性期:高用量ステロイドパルス療法再発予防:インターフェロンβ・フィンゴリモド等の疾患修飾薬。MSは多発病巣・時間的多発性が診断の特徴。

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