第61回 作業療法士国家試験 午前 第45問
臨床医学第61回午前
うつ病の急性期における治療で正しいのはどれか。\n1. 心理教育を行う。\n2. 自殺念慮は話題にしない。\n3. レクリエーションに積極的に参加させる。\n4. 退職などの重要な問題に関する決断を促す。\n5. 症状が改善したら、抗うつ薬の内服は直ちに中止させる。
- 1. 心理教育を行う。 ✓
- 2. 自殺念慮は話題にしない。
- 3. レクリエーションに積極的に参加させる。
- 4. 退職などの重要な問題に関する決断を促す。
- 5. 症状が改善したら、抗うつ薬の内服は直ちに中止させる。
正答:1番
解説
# 第61回 第A045問 解説
■ 正答:1番 — 心理教育を行う。
うつ病急性期には十分な休養と薬物療法が基本であるが、疾患・治療・回復過程に関する心理教育を行うことは患者の不安軽減・治療参加・自己管理能力の向上に有用であり、急性期から開始することが適切とされている。
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【各選択肢の解説】
1. 心理教育を行う。
✅ 正しい。急性期から病気や治療についての正確な情報を提供することは推奨される。患者が疾患を理解することで治療への参加が促進される。
2. 自殺念慮は話題にしない。
❌ 誤り。自殺念慮は**積極的に確認・評価**する必要がある。回避することは危険を見逃すことになる。「死にたいと思っているか」と直接尋ねることで自殺リスクが高まるわけではない。
3. レクリエーションに積極的に参加させる。
❌ 誤り。急性期は消耗を避けるため活動は最小限にして**休養を優先**する。活動性の過度な促進は症状を悪化させる。
4. 退職などの重要な問題に関する決断を促す。
❌ 誤り。急性期には判断力・遂行機能が低下しており、**重大な決断は回復後まで延期**するよう指導する。
5. 症状が改善したら、抗うつ薬の内服は直ちに中止させる。
❌ 誤り。症状改善後も**初回エピソードでは少なくとも6ヵ月以上(再発予防のため)**継続が原則。自己判断での中止は再発リスクを著しく高める。
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【試験対策ポイント】
うつ病急性期の3原則:**休養・薬物療法・心理教育**。「活動させない・決断させない・薬をすぐやめない」が誤り選択肢の典型パターン。**抗うつ薬は寛解後6ヵ月継続**(初回)、再発例はより長期継続が推奨される。自殺念慮への直接的な確認は**むしろ推奨される**点を押さえる。