OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第61回 作業療法士国家試験 午前 第73問

運動学第61回午前

第61回 作業療法士国家試験 午前 第73問(運動学)の正答は 1・2 です。荷重応答期(loading response)は踵接地直後から対側下肢の離床前まで(歩行周期の0〜12%)の時期であり、急速な体重の前方移動を制御するため足関節が急速に底屈する動きを制動する必要がある。

問題
荷重応答期で遠心性収縮するのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 長指伸筋
  2. 2. 前脛骨筋
  3. 3. 短腓骨筋
  4. 4. ヒラメ筋
  5. 5. 長母指屈筋

正答:1・2番

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解説
■ 正答:1番・2番 — 長指伸筋・前脛骨筋

荷重応答期(loading response)は踵接地直後から対側下肢の離床前まで(歩行周期の0〜12%)の時期であり、急速な体重の前方移動を制御するため足関節が急速に底屈する動きを制動する必要がある。この衝撃吸収のために足関節背屈筋群(前脛骨筋・長指伸筋等)が遠心性収縮を行う。


【各選択肢の解説】

1. 長指伸筋
✅ 正しい。荷重応答期に足趾が底屈方向に動くのを制御するために遠心性収縮(eccentric contraction)する。前脛骨筋と協働する背屈筋。
2. 前脛骨筋
✅ 正しい。踵接地後の急速な足関節底屈を制動するために遠心性収縮する。荷重応答期の衝撃吸収の主役。
3. 短腓骨筋
❌ 誤り。短腓骨筋は主に立脚中期〜後期の足関節外反・安定性保持に関与し、荷重応答期の遠心性収縮の主役ではない。
4. ヒラメ筋
❌ 誤り。ヒラメ筋は立脚中期〜後期(足関節が背屈方向に動く際の制動・下腿前傾制御)に遠心性収縮し、その後求心性収縮(蹴り出し)に移行する。荷重応答期は主な活動期ではない。
5. 長母指屈筋
❌ 誤り。長母指屈筋は立脚後期(蹴り出し前)に主に活動する。荷重応答期の遠心性収縮筋ではない。

【試験対策ポイント】

歩行周期と筋活動の対応:荷重応答期の遠心性収縮は「接地の衝撃を吸収する筋」→前脛骨筋・長指伸筋(背屈筋群)。立脚中期〜後期はヒラメ筋・腓腹筋(下腿前傾を制動→遠心性)。踵離地後の蹴り出しは腓腹筋・ヒラメ筋(求心性・足関節底屈)遠心性収縮=筋が伸ばされながら収縮する制動活動という定義も押さえること。

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