OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第61回 作業療法士国家試験 午前 第74問

運動学第61回午前

第61回 作業療法士国家試験 午前 第74問(運動学)の正答は 1 です。内側半月板は内側側副靱帯(MCL)と線維的に結合しているため可動性が低く、外側半月板と比較して外力に対して逃げられないため損傷しやすい。

問題
膝関節で正しいのはどれか。
  1. 1. 内側半月板は内側側副靱帯と結合している。
  2. 2. 屈曲角度が増すと徐々に転がり運動が増える。
  3. 3. 大腿筋膜張筋は膝屈曲位で膝伸展に作用する。
  4. 4. 内側側副靱帯の幅は外側側副靱帯に比べ細い。
  5. 5. 膝関節内旋に作用する筋は大腿二頭筋である。

正答:1番

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解説
■ 正答:1番 — 内側半月板は内側側副靱帯と結合している。

内側半月板は内側側副靱帯(MCL)と線維的に結合しているため可動性が低く、外側半月板と比較して外力に対して逃げられないため損傷しやすい。「不幸の三徴(O'Donoghue三徴)」:前十字靱帯損傷+内側側副靱帯損傷+内側半月板損傷は、この解剖学的結合に起因する。


【各選択肢の解説】

1. 内側半月板は内側側副靱帯と結合している。
✅ 正しい。MCLと内側半月板は線維的に癒合しており、これが内側半月板の可動性低下と損傷しやすさの解剖学的根拠。
2. 屈曲角度が増すと徐々に転がり運動が増える。
❌ 誤り。膝関節屈曲初期は転がり運動(rolling)が優位であり、屈曲が増すにつれて滑り運動(sliding)が増加する。
3. 大腿筋膜張筋は膝屈曲位で膝伸展に作用する。
❌ 誤り。大腿筋膜張筋(腸脛靱帯経由)は膝関節屈曲約30°以下では膝伸展補助として作用し、30°以上の屈曲位では膝屈曲筋として作用する(機能が逆転するため注意)。
4. 内側側副靱帯の幅は外側側副靱帯に比べ細い。
❌ 誤り。内側側副靱帯は広く平たい帯状(扁平状)、外側側副靱帯は細い索状(紐状)。内側の方が幅広い。
5. 膝関節内旋に作用する筋は大腿二頭筋である。
❌ 誤り。大腿二頭筋(特に短頭)は膝関節外旋筋。内旋に作用するのは半腱様筋・半膜様筋・薄筋・縫工筋・膝窩筋(鵞足構成筋+膝窩筋)。

【試験対策ポイント】

膝関節の重要解剖:内側半月板=MCLと結合・可動性低・損傷多い外側半月板=LCLと非結合・可動性高・損傷少ない大腿二頭筋=膝外旋鵞足3筋(縫工・薄筋・半腱様筋)=膝内旋。膝の転がり・滑り:屈曲初期=転がり優位を覚える。

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