第61回 作業療法士国家試験 午前 第87問
臨床医学第61回午前
アスピリンの主作用はどれか。\n1. 抗菌\n2. 催眠\n3. 止血\n4. 鎮咳\n5. 鎮痛
- 1. 抗菌
- 2. 催眠
- 3. 止血
- 4. 鎮咳
- 5. 鎮痛 ✓
正答:5番
解説
# 第61回 第A087問 解説
■ 正答:5番 — 鎮痛
アスピリン(acetylsalicylic acid)はシクロオキシゲナーゼ(COX)を不可逆的に阻害することでプロスタグランジン合成を抑制し、鎮痛・解熱・抗炎症作用を発揮するNSAIDsの代表薬である。低用量では血小板のCOX-1を阻害してトロンボキサンA2合成を抑制し抗血小板作用(血栓予防)にも使用される。
---
【各選択肢の解説】
1. 抗菌
❌ 誤り。アスピリンに抗菌作用はない。抗菌薬は細菌の細胞壁合成・代謝を阻害するものであり、アスピリンとは全く異なる作用機序。
2. 催眠
❌ 誤り。アスピリンに催眠・睡眠誘発作用はない。催眠薬はベンゾジアゼピン系・バルビツール系等。
3. 止血
❌ 誤り。アスピリンは血小板凝集を**抑制**するため、むしろ**抗血小板・出血傾向促進**に作用する。止血薬とは逆。
4. 鎮咳
❌ 誤り。アスピリンに鎮咳作用はない。鎮咳薬はコデイン・デキストロメトルファン等。
5. 鎮痛
✅ 正しい。アスピリンはCOX阻害によるプロスタグランジン合成抑制を介して鎮痛・解熱・抗炎症作用を示す。NSAIDsの代表薬として最も基本的な作用。
---
【試験対策ポイント】
アスピリンの作用機序:**COX(シクロオキシゲナーゼ)の不可逆的阻害→プロスタグランジン・トロンボキサンA2合成↓**。**鎮痛・解熱・抗炎症(高用量)・抗血小板(低用量)**の4つの主要作用。副作用:**胃潰瘍(消化管障害)・出血傾向・Reye症候群(小児への投与禁忌)**。アスピリン喘息も重要な副作用。