第61回 作業療法士国家試験 午前 第90問
臨床医学第61回午前
第61回 作業療法士国家試験 午前 第90問(臨床医学)の正答は 3 です。外傷性脊髄損傷の発生状況として、近年は高齢者(特に65歳以上)の転倒・転落による頸髄損傷が増加している。
問題
外傷性脊髄損傷で正しいのはどれか。
- 1. 女性に多い。
- 2. 腰髄損傷が最も多い。
- 3. 高齢者が増加している。 ✓
- 4. 労働災害の受傷は増加している。
- 5. 発生頻度は人口100万人当たり約100人/年である。
正答:3番
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解説
■ 正答:3番 — 高齢者が増加している。
外傷性脊髄損傷の発生状況として、近年は高齢者(特に65歳以上)の転倒・転落による頸髄損傷が増加している。高齢化社会の進行と既存の頸椎変性病変(頸椎症・後縦靱帯骨化症等)を背景として、軽微な外力でも脊髄損傷が生じる高齢者の割合が増加している。
【各選択肢の解説】
1. 女性に多い。
❌ 誤り。外傷性脊髄損傷は男性に多い(男女比約4:1)。男性の方が交通事故・スポーツ・労働災害等の受傷機会が多い。
❌ 誤り。外傷性脊髄損傷は男性に多い(男女比約4:1)。男性の方が交通事故・スポーツ・労働災害等の受傷機会が多い。
2. 腰髄損傷が最も多い。
❌ 誤り。部位別では頸髄損傷が最多(約60%)。次いで胸髄・腰髄の順。
❌ 誤り。部位別では頸髄損傷が最多(約60%)。次いで胸髄・腰髄の順。
3. 高齢者が増加している。
✅ 正しい。近年、65歳以上の転倒・転落による高齢者の脊髄損傷が増加している。
✅ 正しい。近年、65歳以上の転倒・転落による高齢者の脊髄損傷が増加している。
4. 労働災害の受傷は増加している。
❌ 誤り。労働災害による脊髄損傷は減少傾向。代わりに交通事故・転倒転落・スポーツが主要な原因となっている。
❌ 誤り。労働災害による脊髄損傷は減少傾向。代わりに交通事故・転倒転落・スポーツが主要な原因となっている。
5. 発生頻度は人口100万人当たり約100人/年である。
❌ 誤り。日本の外傷性脊髄損傷の発生頻度は人口100万人当たり約40〜50人/年とされている(100人ではなく約半分)。
❌ 誤り。日本の外傷性脊髄損傷の発生頻度は人口100万人当たり約40〜50人/年とされている(100人ではなく約半分)。
【試験対策ポイント】
外傷性脊髄損傷の疫学:男性多い(4:1)・頸髄損傷最多(約60%)・交通事故と転倒が主因・高齢者増加。日本の発生頻度:約40〜50人/100万人/年(欧米の約50〜80人と比較して低い)。不全損傷(ASIA分類B〜D)が全損傷(A)より多い傾向も近年の特徴。
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