第61回 作業療法士国家試験 午前 第94問
リハビリテーション医学第61回午前
第61回 作業療法士国家試験 午前 第94問(リハビリテーション医学)の正答は 5 です。緩和期のがんのリハビリテーションは、機能の回復ではなくQOLの維持・向上と苦痛の緩和を目的とする。
問題
緩和期のがんのリハビリテーション医療で正しいのはどれか。
- 1. 疲労骨折をきたしやすい。
- 2. 疼痛に温熱療法は禁忌である。
- 3. QOLより機能回復を優先する。
- 4. がん治療前のADL獲得を目標とする。
- 5. 患者の意思に合わせてプログラムを変更する。 ✓
正答:5番
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(OTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 81%やさしい
42人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、OTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 患者の意思に合わせてプログラムを変更する。
緩和期のがんのリハビリテーションは、機能の回復ではなくQOLの維持・向上と苦痛の緩和を目的とする。全身状態や本人の希望は日々変わるため、患者の意思に合わせてプログラムを柔軟に変えることが原則である。
【各選択肢の解説】
1. 疲労骨折をきたしやすい。
❌ 誤り。疲労骨折は健常な骨に反復負荷が加わって起こるもので、緩和期の特徴ではない。正しくは、骨転移による病的骨折に注意する(転移部位への荷重・ひねりを避ける)。
❌ 誤り。疲労骨折は健常な骨に反復負荷が加わって起こるもので、緩和期の特徴ではない。正しくは、骨転移による病的骨折に注意する(転移部位への荷重・ひねりを避ける)。
2. 疼痛に温熱療法は禁忌である。
❌ 誤り。腫瘍のある部位への直接の温熱は避けるが、一律に禁忌ではない。正しくは、腫瘍部位以外の筋のこわばりや痛みには、苦痛緩和の目的でホットパックなどの温熱を用いることがある。
❌ 誤り。腫瘍のある部位への直接の温熱は避けるが、一律に禁忌ではない。正しくは、腫瘍部位以外の筋のこわばりや痛みには、苦痛緩和の目的でホットパックなどの温熱を用いることがある。
3. QOLより機能回復を優先する。
❌ 誤り。緩和期では機能回復を主目的にしない。正しくは、機能回復よりQOLを優先する。
❌ 誤り。緩和期では機能回復を主目的にしない。正しくは、機能回復よりQOLを優先する。
4. がん治療前のADL獲得を目標とする。
❌ 誤り。病状の進行により治療前のADLに戻ることは多くの場合困難である。正しくは、現在の能力で本人が望む活動ができるよう、代償手段や環境調整も使って目標を設定する。
❌ 誤り。病状の進行により治療前のADLに戻ることは多くの場合困難である。正しくは、現在の能力で本人が望む活動ができるよう、代償手段や環境調整も使って目標を設定する。
5. 患者の意思に合わせてプログラムを変更する。
✅ 正しい。(=正答)本人の希望・価値観と、その日の体調に合わせて内容や量を変える。
✅ 正しい。(=正答)本人の希望・価値観と、その日の体調に合わせて内容や量を変える。
【試験対策ポイント】
がんのリハビリテーションの4段階(Dietzの分類):
| 段階 | 目的 |
|---|---|
| 予防的 | 治療前・早期から機能障害を予防 |
| 回復的 | 機能の最大限の回復 |
| 維持的 | 進行する障害の中で機能を維持・代償 |
| 緩和的 | QOLの維持・苦痛の緩和・本人の希望の尊重 |
緩和期では「骨転移=病的骨折のリスク」「目標は本人の希望」を押さえる。
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