第61回 作業療法士国家試験 午後 第33問
作業療法治療学第61回午後
リンパ浮腫への対応で正しいのはどれか。\n1. 運動療法は禁忌である。\n2. 重い物を持つ動作を制限する。\n3. 圧迫療法は発症初期には行わない。\n4. 締め付けの強い下着の着用を勧める。\n5. 保湿は浮腫を悪化させるため避ける。
- 1. 運動療法は禁忌である。
- 2. 重い物を持つ動作を制限する。 ✓
- 3. 圧迫療法は発症初期には行わない。
- 4. 締め付けの強い下着の着用を勧める。
- 5. 保湿は浮腫を悪化させるため避ける。
正答:2番
解説
# 第61回 第B033問 解説
■ 正答:2番 — 重い物を持つ動作を制限する
リンパ浮腫への対応の基本は**Complex Decongestive Therapy(複合的理学療法)**:スキンケア・用手的リンパドレナージ・圧迫療法・運動療法の4本柱。重い物を持つことは患肢への過度な負担となりリンパ液の流れを悪化させるため制限が必要。
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【各選択肢の解説】
1. 運動療法は禁忌である。
❌ 誤り。適度な運動(筋ポンプ作用)はリンパ液の還流を促進するため推奨される。圧迫下での軽い運動が有効。
2. 重い物を持つ動作を制限する。
✅ 正しい。患肢への過度な負荷はリンパ管内圧を上昇させ浮腫を悪化させるため、重量物の搬送・持ち運びを制限する。
3. 圧迫療法は発症初期には行わない。
❌ 誤り。圧迫療法(弾性着衣・包帯)はリンパ浮腫治療の主要要素であり、**発症初期から積極的に実施**する。
4. 締め付けの強い下着の着用を勧める。
❌ 誤り。強い締め付けはリンパ管を圧迫しリンパ流を阻害する。適切な圧迫(弾性着衣)と過度の締め付けは区別が必要。
5. 保湿は浮腫を悪化させるため避ける。
❌ 誤り。皮膚のバリア機能を保つための**スキンケア(保湿)はリンパ浮腫管理の基本**。皮膚感染(蜂窩織炎)予防のために不可欠。
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【試験対策ポイント】
リンパ浮腫の**CDT(複合的理学療法)**4要素:
1. スキンケア(保湿・感染予防)
2. 用手的リンパドレナージ(MLD)
3. 圧迫療法(弾性包帯・弾性スリーブ)
4. 圧迫下での運動療法
禁忌:患肢の過度な熱(温泉・サウナ)・過負荷・締め付け過ぎ。
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