OTカコモン作業療法士国家試験 過去問・解説

第61回 作業療法士国家試験 午後 第46問

臨床医学第61回午後

第61回 作業療法士国家試験 午後 第46問(臨床医学)の正答は 3 です。自閉スペクトラム症(ASD)に対する治療法として、感覚処理の偏り(感覚過敏・感覚鈍麻)への対応を目的とした感覚統合療法は作業療法士が提供する有効なアプローチとして広く用いられている。

問題
自閉スペクトラム症〈自閉症スペクトラム障害〉の治療法で最も適切なのはどれか。
  1. 1. 回想法
  2. 2. 内観療法
  3. 3. 感覚統合療法
  4. 4. 曝露反応妨害法
  5. 5. 電気けいれん療法

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 感覚統合療法

自閉スペクトラム症(ASD)に対する治療法として、感覚処理の偏り(感覚過敏・感覚鈍麻)への対応を目的とした感覚統合療法は作業療法士が提供する有効なアプローチとして広く用いられている。


【各選択肢の解説】

1. 回想法
❌ 誤り。回想法は主に高齢者認知症の心理的アプローチであり、ASDの治療法としては位置づけられていない。
2. 内観療法
❌ 誤り。内観療法は自己の内省を深める心理療法であり、ASDの主要な治療選択肢ではない。
3. 感覚統合療法
✅ 正しい。ASDでは感覚処理の特異性(感覚過敏・低反応・感覚探求)が多く見られ、感覚統合理論に基づく療法(Jean Ayres)が行動・学習・社会参加の改善に有効とされている。
4. 曝露反応妨害法(ERP)
❌ 誤り。ERPは強迫症の認知行動療法的治療法。ASDの主治療ではない。
5. 電気けいれん療法(ECT)
❌ 誤り。ECTは重症うつ病・緊張病等に適応。ASDの治療としては使用されない。

【試験対策ポイント】

ASDへの作業療法的アプローチ:

  • 感覚統合療法(感覚処理の偏りへの対応)
  • 構造化(TEACCH等)
  • SST(社会的スキルトレーニング)
  • ABA(応用行動分析)
疾患別の治療法対応は頻出:強迫症→ERP、うつ病→CBT・ECT・薬物療法、ASD→感覚統合・構造化


✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、作業療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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