第5章|動機づけ・感情・パーソナリティ

臨床心理学 第5章

5-1 動機づけ(motivation)

  • 一次的欲求(生理的):食・睡眠など生得的/二次的欲求(社会的):達成・親和など後天的
  • 内発的動機づけ:興味・好奇心そのものが動機/外発的動機づけ:報酬・罰などが動機
  • アンダーマイニング効果:内発的に楽しんでいた行動に報酬を与えると、かえって意欲が下がる

マズローの欲求階層

(上)自己実現の欲求 承認(自尊)の欲求 所属と愛の欲求 安全の欲求 (下)生理的欲求

マズローは低次(生理的)が満たされると高次(自己実現)へ向かうとした。最上位が自己実現の欲求。

5-2 感情・情動の理論

主張
ジェームズ-ランゲ説身体反応が先→情動が生じる(泣くから悲しい)
キャノン-バード説身体反応と情動は同時(中枢起源)
シャクターの2要因説生理的喚起+その原因の認知で情動が決まる

「悲しいから泣く」は常識的説明だが、ジェームズ-ランゲ説は逆(泣くから悲しい)=身体反応が先。ここが問われやすい。

5-3 パーソナリティと防衛機制

類型論と特性論

  • 類型論:いくつかの型に分ける。クレッチマー(体型と気質)・ユング(内向/外向)
  • 特性論:複数の特性の量で記述。オールポート・キャッテル・ビッグファイブ(5因子)

おもな防衛機制(フロイト)

機制内容
抑圧受け入れがたい欲求を無意識に押し込める(基本)
合理化もっともらしい理由づけ(すっぱいぶどう)
投影自分の感情を他者のものとみなす
反動形成本心と逆の態度をとる
昇華欲求を社会的に価値ある活動へ向ける(適応的)
退行より幼い発達段階に戻る

防衛機制はすべて無意識的な自我の働き。中でも昇華は最も建設的(適応的)とされる。