第3章|精神障害領域

作業療法学(評価・治療) 第3章

3-1 精神障害領域の作業療法

精神科作業療法は、作業活動を通して生活リズム・対人交流・自己効力感を回復し、社会参加を支援します。統合失調症は主要な対象です(精神医学 第2章参照)。

3-2 病期に応じた関わり

時期作業療法の方針
急性期休養が優先。導入は控えめに・短時間・受容的・低刺激
回復期生活リズムづくり・簡単な作業で達成感・対人交流を段階的に
維持・社会復帰期SST・就労支援・デイケアで社会生活技能を高める

精神科作業療法は急性期には無理に活動させないのが原則。回復期以降に、達成しやすい作業から段階的に導入し、成功体験を積ませる。陰性症状・生活機能への関わりが中心。

3-3 集団作業療法

  • パラレルグループ:同じ場で各自が並行して作業(対人負荷が低い・導入期に適する)
  • 課題集団・協同集団:交流や協力を段階的に高める

対人交流が苦手な時期は、まず同じ空間で個々に作業するパラレルな集団から始め、負荷を段階的に上げます。集団の発達段階を意識した設定が問われます。