第5章|老年期・認知症

作業療法学(評価・治療) 第5章

5-1 老年期の作業療法

高齢者では、残存機能を活かし・廃用を防ぎ・その人らしい生活を支えることを重視します。認知症への関わりが大きな柱です。

5-2 認知症へのアプローチ

技法内容
回想法昔の思い出を語り合い、情緒の安定・自己肯定感を高める
リアリティオリエンテーション(RO)日時・場所・人などの見当識を繰り返し伝える
パーソン・センタード・ケアその人を中心に、尊厳を大切にする関わり

認知症では新しい学習を強いず、なじみのある作業・残存する能力を活かす。回想法は保たれやすい昔の記憶(遠隔記憶)を用いる点が、近時記憶障害の特性に合致する(精神医学 第5章参照)。

5-3 廃用症候群の予防

  • 不活発による廃用(筋力低下・関節拘縮・意欲低下・認知機能低下)を防ぐ
  • 離床・生活の活性化・役割づくりで「動く・関わる」機会を増やす

高齢期の作業療法は「機能を治す」だけでなく役割・楽しみ・つながりを通して生活を支える視点が重要。廃用は予防が最善です。