第2章|統合失調症

精神医学 第2章

2-1 統合失調症とは

統合失調症は思春期〜青年期に好発する内因性の精神疾患で、生涯有病率は約1%(約100人に1人)です。作業療法の主要な対象疾患です。

2-2 陽性症状と陰性症状

陽性症状陰性症状
本来ないものが「加わる」本来あるものが「失われる」
幻覚(幻聴)・妄想・思考障害・興奮感情鈍麻・意欲低下・自閉・会話の貧困
急性期に目立つ慢性期・経過とともに前景に

幻覚・妄想は「陽性症状」意欲低下・感情鈍麻は「陰性症状」。陽性/陰性の振り分けが最頻出。作業療法は特に陰性症状・生活機能への関わりが中心。

2-3 経過と治療

  • 急性期は抗精神病薬で陽性症状を抑える → 回復期・維持期にリハビリ
  • 回復期以降は作業療法・SST(社会生活技能訓練)・デイケアで社会復帰を支援
  • 再発予防には服薬継続とストレス・生活リズムの管理が重要

急性期は休養と薬物療法が優先。作業療法は急性期を過ぎた回復期以降に、生活リズム・対人交流・自信の回復を目的として導入するのが基本です。