第6章|筋・神経筋接合部・てんかん
神経内科学 第6章
6-1 筋ジストロフィー
- デュシェンヌ型(DMD):X連鎖劣性・ジストロフィン欠損・男児。近位筋から進行
- 特徴:登攀性起立(ガワーズ徴候)・下腿の仮性肥大・動揺性歩行
「デュシェンヌ型は常染色体優性遺伝」は誤り → X連鎖劣性(原則男児に発症)。腓腹筋は仮性肥大(脂肪・結合組織置換で見かけ上大きい)。
6-2 重症筋無力症(MG)
- 神経筋接合部の障害(アセチルコリン受容体に対する自己抗体)
- 易疲労性・眼瞼下垂・複視・日内変動(午後に悪化)・胸腺腫の合併
- 反復運動で筋力が低下(漸減)。抗コリンエステラーゼ薬で改善
「重症筋無力症は朝に症状が強い」は誤り → 夕方・疲労時に悪化(日内変動)。障害部位は神経筋接合部。
6-3 多発性筋炎・その他の筋疾患
- 多発性筋炎/皮膚筋炎:近位筋の筋力低下・筋原性酵素(CK)上昇・皮膚筋炎はヘリオトロープ疹
6-4 てんかん
- 大脳ニューロンの過剰な放電による反復性の発作
- 全般発作(強直間代・欠神)/焦点(部分)発作。発作時は安全確保・気道確保(無理に押さえない・口に物を入れない)
てんかん発作時に「口に物をかませる」は誤り(窒息・外傷の危険)→ 周囲の安全確保と側臥位が基本。