第50回 理学療法士国家試験 午前 第3問
理学療法評価学第50回午前
第50回 理学療法士国家試験 午前 第3問(理学療法評価学)の正答は 3・5 です。図1は立位で体幹を台に伏せる、股関節屈曲拘縮がある場合の変法。
問題
Danielsらの徒手筋力テスト(股関節伸展の検査)を図に示す。正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1. 図1の肢位で段階2を検査できる。
- 2. 図1は大殿筋のみを分離して伸展力を検査している。
- 3. 図1は股関節屈曲拘縮がある場合のための変法である。 ✓
- 4. 図2の方法では両側同時に検査する。
- 5. 図2の方法では段階5〜段階2まで検査できる。 ✓
正答:3・5番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 47.8%参考値
23人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3・5番 — 図1は股関節屈曲拘縮がある場合のための変法である・図2の方法では段階5〜段階2まで検査できる
図1は立位で体幹を台に伏せる、股関節屈曲拘縮がある場合の変法。図2は背臥位で検査者が一側の踵を持ち上げ、被検者がその下肢を台へ押し下げる「背臥位での股関節伸展テスト」で、腹臥位がとれない人のための方法である(Danielsらの徒手筋力検査法)。
【各選択肢の解説】
1. 図1の肢位で段階2を検査できる。
❌ 誤り。図1の変法は抗重力位で検査者が抵抗を加え、上位の段階を判定するための方法である。正しくは段階2はこの変法では判定せず、通常の検査の手順で判定する。
❌ 誤り。図1の変法は抗重力位で検査者が抵抗を加え、上位の段階を判定するための方法である。正しくは段階2はこの変法では判定せず、通常の検査の手順で判定する。
2. 図1は大殿筋のみを分離して伸展力を検査している。
❌ 誤り。図1は膝伸展位で股関節を伸展しており、ハムストリングスも股関節伸展に働く。正しくは大殿筋を分離して検査するのは腹臥位・膝屈曲位の方法で、膝を曲げてハムストリングスを短縮位にし、その働きを弱める。
❌ 誤り。図1は膝伸展位で股関節を伸展しており、ハムストリングスも股関節伸展に働く。正しくは大殿筋を分離して検査するのは腹臥位・膝屈曲位の方法で、膝を曲げてハムストリングスを短縮位にし、その働きを弱める。
3. 図1は股関節屈曲拘縮がある場合のための変法である。
✅ 正しい。屈曲拘縮があると腹臥位で骨盤を台につけたまま股関節を伸展できないため、股関節を屈曲させて体幹を台に伏せた立位から伸展させる。拘縮の範囲を避けて筋力を測れる。
✅ 正しい。屈曲拘縮があると腹臥位で骨盤を台につけたまま股関節を伸展できないため、股関節を屈曲させて体幹を台に伏せた立位から伸展させる。拘縮の範囲を避けて筋力を測れる。
4. 図2の方法では両側同時に検査する。
❌ 誤り。図2は背臥位で、検査者が一側の踵を持って下肢を持ち上げ、被検者はその下肢を台へ押し下げている(検査者の抵抗は上向き)。他側の下肢は台に置いたままである。正しくは片側ずつ検査する。
❌ 誤り。図2は背臥位で、検査者が一側の踵を持って下肢を持ち上げ、被検者はその下肢を台へ押し下げている(検査者の抵抗は上向き)。他側の下肢は台に置いたままである。正しくは片側ずつ検査する。
5. 図2の方法では段階5〜段階2まで検査できる。
✅ 正しい。背臥位での股関節伸展テストは、腹臥位がとれない人のために、肢位を変えずに段階5から段階2までを判定できる方法として示されている(Danielsらの徒手筋力検査法)。
✅ 正しい。背臥位での股関節伸展テストは、腹臥位がとれない人のために、肢位を変えずに段階5から段階2までを判定できる方法として示されている(Danielsらの徒手筋力検査法)。
【試験対策ポイント】
| 方法 | 肢位 | 見ている筋 |
|---|---|---|
| 股関節伸展(通常) | 腹臥位・膝伸展位 | 大殿筋+ハムストリングス |
| 大殿筋の分離 | 腹臥位・膝屈曲位 | 大殿筋 |
| 屈曲拘縮の変法(図1) | 立位で体幹を台に伏せる | 大殿筋+ハムストリングス |
| 背臥位テスト(図2) | 背臥位で踵を持ち上げ、台へ押し下げさせる | 股関節伸筋群(腹臥位がとれない人に) |
「膝を曲げるとハムストリングスが働きにくくなる」が分離検査の理屈である。
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