第50回 理学療法士国家試験 午前 第7問
理学療法治療学第50回午前
第50回 理学療法士国家試験 午前 第7問(理学療法治療学)の正答は 3・4 です。意識はほぼ清明(JCS Ⅰ-1)で、左上下肢は痙縮を伴う片麻痺(上肢屈曲位・下肢伸展位)、座位は保持できるが体幹が動揺する。
問題
19歳の男性。オートバイ事故による頭部外傷で入院加療中。受傷後1か月。JCS(Japan coma scale)はⅠ-1。右上下肢はよく動かすが、左上下肢の筋緊張は亢進し、上肢屈曲位、下肢伸展位の姿勢をとることが多い。座位保持は可能であるが、体幹の動揺がみられる。この時期の理学療法で適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1. 介助なしでのT字杖を用いた歩行練習
- 2. 臥位での左上肢のFrenkel体操
- 3. 座位での左下肢筋の持続伸張 ✓
- 4. 立位でのバランス練習 ✓
- 5. 階段を降りる練習
正答:3・4番
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。答えはアプリの学習記録に残ります(登録不要) — 弱点分析・成績グラフはアプリで
この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 25%参考値
24人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3・4番 — 座位での左下肢筋の持続伸張・立位でのバランス練習
意識はほぼ清明(JCS Ⅰ-1)で、左上下肢は痙縮を伴う片麻痺(上肢屈曲位・下肢伸展位)、座位は保持できるが体幹が動揺する。この時期は痙縮に対する持続伸張と、介助下で次の段階(立位)のバランス練習を進めるのが適切である。
【各選択肢の解説】
1. 介助なしでのT字杖を用いた歩行練習
❌ 誤り。座位でも体幹の動揺がある段階では、立位・歩行の安定性は確保されていない。正しくは介助下の立位バランス練習から始め、立位が安定してから介助付きの歩行練習へ進める。
❌ 誤り。座位でも体幹の動揺がある段階では、立位・歩行の安定性は確保されていない。正しくは介助下の立位バランス練習から始め、立位が安定してから介助付きの歩行練習へ進める。
2. 臥位での左上肢のFrenkel体操
❌ 誤り。Frenkel体操は主に深部感覚障害による失調に対して、視覚で確かめながら反復させる協調性練習である。正しくは本例の左上肢の問題は痙縮で、伸張や良肢位の保持で筋緊張を整える。
❌ 誤り。Frenkel体操は主に深部感覚障害による失調に対して、視覚で確かめながら反復させる協調性練習である。正しくは本例の左上肢の問題は痙縮で、伸張や良肢位の保持で筋緊張を整える。
3. 座位での左下肢筋の持続伸張
✅ 正しい。下肢伸展位をとりやすい左下肢は伸筋群(下腿三頭筋など)の痙縮が強い。持続伸張で筋緊張を下げ、短縮・拘縮を防ぐことは、立位・歩行の準備としてこの時期に適切である。
✅ 正しい。下肢伸展位をとりやすい左下肢は伸筋群(下腿三頭筋など)の痙縮が強い。持続伸張で筋緊張を下げ、短縮・拘縮を防ぐことは、立位・歩行の準備としてこの時期に適切である。
4. 立位でのバランス練習
✅ 正しい。座位保持が可能になったので、介助と安全を確保した立位で荷重とバランスの練習へ進める。体幹の動揺に対しても抗重力位での姿勢保持の練習になる。
✅ 正しい。座位保持が可能になったので、介助と安全を確保した立位で荷重とバランスの練習へ進める。体幹の動揺に対しても抗重力位での姿勢保持の練習になる。
5. 階段を降りる練習
❌ 誤り。降段は片脚で体重を支えながらゆっくり膝を曲げる必要があり、立位バランスが確立していない段階では転落の危険が大きい。正しくは平地の歩行が安定してから昇降練習を導入する。
❌ 誤り。降段は片脚で体重を支えながらゆっくり膝を曲げる必要があり、立位バランスが確立していない段階では転落の危険が大きい。正しくは平地の歩行が安定してから昇降練習を導入する。
【試験対策ポイント】
課題の難しさは「座位保持→立位バランス→介助歩行→杖歩行→階段」の順に上げ、今できる段階の一つ上を選ぶ。
| 問題 | 主な介入 |
|---|---|
| 痙縮 | 持続伸張・良肢位保持 |
| 失調 | Frenkel体操(主に感覚性失調)・重錘や弾性緊縛 |
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