PTカコモン — 理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午前 第10問

臨床医学第50回午前
次の文により10、11の問いに答えよ。27歳の男性。企業のラグビー選手として試合中に転倒し、左肩痛を訴えて受診した。来院時のエックス線単純写真(別冊No.2)を別に示す。この写真から判断できる所見はどれか。\n1. 肩腱板断裂\n2. 肩甲上腕関節脱臼\n3. 肩鎖関節脱臼\n4. 鎖骨骨折\n5. 上腕骨骨頭骨折
第50回午前第10問 図
  1. 1. 肩腱板断裂
  2. 2. 肩甲上腕関節脱臼
  3. 3. 肩鎖関節脱臼 ✓
  4. 4. 鎖骨骨折
  5. 5. 上腕骨骨頭骨折

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 肩鎖関節脱臼 肩鎖関節脱臼は肩部の外傷で比較的頻度が高く、単純X線写真で明確に診断できます。転倒時の直接外力により肩鎖関節の靭帯が損傷し、鎖骨が肩甲骨肩峰に対して上方にずれる所見が特徴的です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 肩腱板断裂 ❌ 誤り。腱板断裂は単純X線では診断困難であり、MRI検査が必要です。 2. 肩甲上腕関節脱臼 ❌ 誤り。肩関節脱臼の場合、上腕骨骨頭の位置異常が明らかに認識されます。 3. 肩鎖関節脱臼 ✅ 正しい。X線写真で鎖骨遠位端が肩峰に対して上方転位する特徴的所見が見られます。 4. 鎖骨骨折 ❌ 誤り。骨折線や連続性の喪失が認められず、脱臼の脱臼(関節の分離)と区別されます。 5. 上腕骨骨頭骨折 ❌ 誤り。骨頭の分断線が見られず、関節面の連続性が保たれています。 --- 【試験対策ポイント】 • 肩鎖関節脱臼:鎖骨遠位端が肩峰に対して上方転位(Ⅲ型が最多) • ラグビーなど接触スポーツでの転倒は肩鎖関節脱臼の典型的受傷機転 • 単純X線で診断可能(脱臼分類にはZanclassification使用)
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