PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午前 第15問

理学療法治療学第50回午前

第50回 理学療法士国家試験 午前 第15問(理学療法治療学)の正答は 3 です。体位排痰の大原則は「痰のある区域を上にし、その区域の気管支が下方(中枢側)を向くように傾ける」。

問題
この患者の病変が生じている部位に痰が貯留している場合の排痰体位として最も適切なのはどれか。
第50回午前第15問 図
  1. 1. 座位
  2. 2. 背臥位
  3. 3. 左側臥位
  4. 4. 右側臥位
  5. 5. 45°前方に傾けた右側臥位

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 左側臥位

※画像では右下肺野の浸潤影を示す胸部エックス線と、5つの排痰体位の図が示されています。前問より病変は右肺(右下葉)にあります。排痰では「患部を上にして重力で気道側へ痰を流す」のが原則です。右肺を上にするには左を下にした左側臥位が適切で、図3が該当します。


【各選択肢の解説】

1. 座位
❌ 誤り。座位は上葉(肺尖区)の排痰に適した体位で、右下葉の痰を排出する体位としては不適です。
2. 背臥位
❌ 誤り。背臥位は肺の前方領域(上葉前区など)の排痰に用います。右下葉を上にする目的には合いません。
3. 左側臥位
✅ 正しい。左を下にすると右肺が上になり、重力を利用して右下葉から太い気道へ痰を移動させやすくなります。本例の右肺病変に適した排痰体位です。
4. 右側臥位
❌ 誤り。右側臥位では患側の右肺が下になり、痰が排出されにくくなります。排痰の原則(患部を上にする)と逆です。
5. 45°前方に傾けた右側臥位
❌ 誤り。これは左肺の後方領域(左下葉後肺底区など)を上にして排痰する体位です。右肺病変の本例には適しません。

【試験対策ポイント】

体位排痰の大原則は「痰のある区域を上にし、その区域の気管支が下方(中枢側)を向くように傾ける」。代表例として、下葉後肺底区は腹臥位で骨盤を高くする、上葉肺尖区は座位、というように区域ごとに体位が決まる。本問のように「右肺病変=左側臥位、左肺病変=右側臥位」という左右逆の関係を取り違えないよう注意する。

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ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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