PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午前 第18問

臨床医学第50回午前

第50回 理学療法士国家試験 午前 第18問(臨床医学)の正答は 5 です。フローボリューム曲線の読み分けは頻出。

問題
62歳の男性。スパイログラムのフローボリューム曲線を図に示す。最も考えられるのはどれか。
第50回午前第18問 図
  1. 1. 肺癌
  2. 2. 肺線維症
  3. 3. 肺葉切除後
  4. 4. 上気道狭窄
  5. 5. 慢性閉塞性肺疾患

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 慢性閉塞性肺疾患

※画像のフローボリューム曲線では、最大呼気流量(ピークフロー)はある程度得られるものの、その後の呼出曲線が急峻に落ち込み、下に凸(下方へ凹む=coving)になっています。呼出後半で気流が著しく低下する閉塞性換気障害の典型パターンで、慢性閉塞性肺疾患(COPD)が最も考えられます。


【各選択肢の解説】

1. 肺癌
❌ 誤り。肺癌は腫瘍の部位・進行度で換気障害の型が変わり、フローボリューム曲線に特定の典型像を示しません。本曲線から第一に考える疾患ではありません。
2. 肺線維症
❌ 誤り。肺線維症は拘束性障害で、肺気量(横軸)が縮小し曲線全体が小さく縦に細長くなります。曲線が下に凸となる閉塞性の本図とは異なります。
3. 肺葉切除後
❌ 誤り。肺葉切除後は肺容量が減り拘束性パターンとなります。曲線は小型化しますが、閉塞性に特徴的な下に凸の形は呈しません。
4. 上気道狭窄
❌ 誤り。上気道狭窄では呼気・吸気のフローがプラトー状に頭打ちとなり、台形に近い形になります。呼出後半が凹む本図のパターンとは異なります。
5. 慢性閉塞性肺疾患
✅ 正しい。末梢気道の閉塞により呼出後半で気流が急減し、曲線が下に凸となります。1秒率(FEV1/FVC)低下を伴う閉塞性換気障害の代表で、本図に合致します。

【試験対策ポイント】

フローボリューム曲線の読み分けは頻出。閉塞性(COPD・喘息)=呼出曲線が下に凸(coving)・1秒率低下拘束性(肺線維症・肺切除後)=肺気量が縮小し曲線が小型・1秒率は保持または上昇上気道狭窄=呼気/吸気がプラトーで頭打ち。横軸(肺気量)の縮小は拘束性、流量低下の形(下に凸)は閉塞性の手がかりと整理する。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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