第50回 理学療法士国家試験 午前 第19問
地域理学療法学第50回午前
82歳の女性。1人暮らし。2階建て住居の1階にある居室でベッドを使用していた。敷居につまずき転倒し、大腿骨転子部骨折を受傷した。骨接合術後、屋内歩行は自立し、屋外歩行はT字杖にて5分程度可能となった。自宅に退院するにあたり適切なのはどれか。\n1. 敷居の高さは5cmに統一する。\n2. 居室にじゅうたんを敷く。\n3. 玄関に手すりを設置する。\n4. スリッパを使用する。\n5. 寝具は床に敷く。
- 1. 敷居の高さは5cmに統一する。
- 2. 居室にじゅうたんを敷く。
- 3. 玄関に手すりを設置する。 ✓
- 4. スリッパを使用する。
- 5. 寝具は床に敷く。
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 玄関に手すりを設置する。
転倒リスクが高い高齢者の自宅環境整備において、転倒予防と安全な移動支援が重要です。玄関は屋内外の段差がある危険な場所であり、T字杖使用患者にとって手すりは必須の環境整備です。
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【各選択肢の解説】
1. 敷居の高さは5cmに統一する。
❌ 誤り。転倒の原因が敷居であったため、敷居は低くするか撤去することが適切です。5cm程度の敷居は躓きやすく危険です。
2. 居室にじゅうたんを敷く。
❌ 誤り。じゅうたんは躓きやすく、杖や歩行器が引っかかるリスクがあります。転倒予防の観点から床材は固く平坦な状態を維持すべきです。
3. 玄関に手すりを設置する。
✅ 正しい。玄関は段差がある危険な場所であり、屋外歩行が制限されている患者にとって手すりの設置は安全な移動を支援し、転倒予防に直結します。
4. スリッパを使用する。
❌ 誤り。スリッパは脱げやすく、杖歩行時のバランス低下につながります。転倒予防のため履き口が安定した靴の使用が適切です。
5. 寝具は床に敷く。
❌ 誤り。高齢者の場合、床からの立ち上がりは大腿骨転子部骨折後の患者にとって困難です。ベッドの継続使用で安全な移乗が可能です。
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【試験対策ポイント】
- 転倒既往がある場合、転倒原因の除去が最優先
- 高齢者の環境整備は躓き・滑り防止と移動支援が基本
- 玄関・段差・トイレは手すり設置の優先箇所