第50回 理学療法士国家試験 午前 第19問
地域理学療法第50回午前
第50回 理学療法士国家試験 午前 第19問(地域理学療法)の正答は 3 です。1人暮らしの高齢者が敷居につまずいて大腿骨転子部骨折を起こし、屋内歩行は自立、屋外はT字杖で5分程度歩ける。
問題
82歳の女性。1人暮らし。2階建て住居の1階にある居室でベッドを使用していた。敷居につまずき転倒し、大腿骨転子部骨折を受傷した。骨接合術後、屋内歩行は自立し、屋外歩行はT字杖にて5分程度可能となった。自宅に退院するにあたり適切なのはどれか。
- 1. 敷居の高さは5cmに統一する。
- 2. 居室にじゅうたんを敷く。
- 3. 玄関に手すりを設置する。 ✓
- 4. スリッパを使用する。
- 5. 寝具は床に敷く。
正答:3番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 86.7%やさしい
30人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:3番 — 玄関に手すりを設置する。
1人暮らしの高齢者が敷居につまずいて大腿骨転子部骨折を起こし、屋内歩行は自立、屋外はT字杖で5分程度歩ける。退院時の環境調整は再転倒の予防が目的で、段差の大きい玄関に手すりを付けて昇降と靴の着脱を安全にするのが適切である。
【各選択肢の解説】
1. 敷居の高さは5cmに統一する。
❌ 誤り。高さをそろえても段差は残り、受傷の原因になったつまずきは防げない。正しくは敷居の段差はなくす(床をそろえる・小さな斜面を付ける)方向で整える。
❌ 誤り。高さをそろえても段差は残り、受傷の原因になったつまずきは防げない。正しくは敷居の段差はなくす(床をそろえる・小さな斜面を付ける)方向で整える。
2. 居室にじゅうたんを敷く。
❌ 誤り。じゅうたんは縁でつまずいたり、めくれや滑りで転倒の原因になる。正しくは敷物は取り除くか、敷く場合は縁の段差が出ないよう固定する。
❌ 誤り。じゅうたんは縁でつまずいたり、めくれや滑りで転倒の原因になる。正しくは敷物は取り除くか、敷く場合は縁の段差が出ないよう固定する。
3. 玄関に手すりを設置する。
✅ 正しい。玄関は上がり框の段差があり、靴の着脱で片脚立ちや立ち座りが入るため、転倒の起こりやすい場所である。手すりで上肢の支持が得られ、屋外歩行の出入口を安全にできる。
✅ 正しい。玄関は上がり框の段差があり、靴の着脱で片脚立ちや立ち座りが入るため、転倒の起こりやすい場所である。手すりで上肢の支持が得られ、屋外歩行の出入口を安全にできる。
4. スリッパを使用する。
❌ 誤り。スリッパはかかとが固定されず脱げやすく、段差でつまずきやすい。正しくはかかとが覆われて足に合った、底の滑りにくい履物を使う。
❌ 誤り。スリッパはかかとが固定されず脱げやすく、段差でつまずきやすい。正しくはかかとが覆われて足に合った、底の滑りにくい履物を使う。
5. 寝具は床に敷く。
❌ 誤り。床の布団からの立ち上がりは、深くしゃがんだ姿勢から体を持ち上げる必要があり、術後の高齢者には負担と転倒の危険が大きい。正しくはこれまでどおりベッドを使い、立ち上がりやすい高さに合わせる。
❌ 誤り。床の布団からの立ち上がりは、深くしゃがんだ姿勢から体を持ち上げる必要があり、術後の高齢者には負担と転倒の危険が大きい。正しくはこれまでどおりベッドを使い、立ち上がりやすい高さに合わせる。
【試験対策ポイント】
転倒予防の環境調整は「段差をなくす」「手すりを付ける」「滑る・引っかかる物を除く」「かかとのある履物」「ベッドで起居」の5つ。段差は低くそろえるのでなく解消する、が選択肢の見分けどころである。
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