第50回 理学療法士国家試験 午前 第22問
理学療法評価学第50回午前
第50回 理学療法士国家試験 午前 第22問(理学療法評価学)の正答は 2・3 です。肘関節を最大伸展させたときに、伸展が0°まで到達できず屈曲位で止まる状態(屈曲拘縮)を示す表記を選ぶ問題です。
問題
肘関節を最大伸展させたときの表記で屈曲拘縮を示すのはどれか。2つ選べ。
- 1. 屈曲 −10°
- 2. 屈曲 10° ✓
- 3. 伸展 −10° ✓
- 4. 伸展 0°
- 5. 伸展 10°
正答:2・3番
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解説
■ 正答:2・3番 — 屈曲10°/伸展−10°
肘関節を最大伸展させたときに、伸展が0°まで到達できず屈曲位で止まる状態(屈曲拘縮)を示す表記を選ぶ問題です。ROM表記では、最大伸展位がなお屈曲側にある場合、「屈曲10°(10°屈曲した位置までしか伸びない)」または「伸展−10°(伸展が0°に−10°足りない)」と表します。両者は同じ状態の異なる表記です。
【各選択肢の解説】
1. 屈曲 −10°
❌ 誤り。屈曲のマイナス表記は、基本肢位(0°)を超えて伸展側(過伸展)にあることを意味します。これは過伸展であり、屈曲拘縮を示しません。
❌ 誤り。屈曲のマイナス表記は、基本肢位(0°)を超えて伸展側(過伸展)にあることを意味します。これは過伸展であり、屈曲拘縮を示しません。
2. 屈曲 10°
✅ 正しい。最大伸展しても屈曲10°の位置までしか伸びない=0°まで戻れない状態で、屈曲拘縮を示します。
✅ 正しい。最大伸展しても屈曲10°の位置までしか伸びない=0°まで戻れない状態で、屈曲拘縮を示します。
3. 伸展 −10°
✅ 正しい。伸展が0°に対して−10°(10°不足)で止まる、すなわち屈曲10°位までしか伸展できない状態を表し、屈曲拘縮を示します(肢2と同じ状態の別表記)。
✅ 正しい。伸展が0°に対して−10°(10°不足)で止まる、すなわち屈曲10°位までしか伸展できない状態を表し、屈曲拘縮を示します(肢2と同じ状態の別表記)。
4. 伸展 0°
❌ 誤り。伸展0°は基本肢位まで完全に伸びきった正常な状態で、拘縮はありません。
❌ 誤り。伸展0°は基本肢位まで完全に伸びきった正常な状態で、拘縮はありません。
5. 伸展 10°
❌ 誤り。伸展10°は0°を超えてさらに10°伸びる過伸展を意味し、屈曲拘縮ではありません。
❌ 誤り。伸展10°は0°を超えてさらに10°伸びる過伸展を意味し、屈曲拘縮ではありません。
【試験対策ポイント】
ROMのマイナス表記は混乱しやすい最頻出ポイント。原則は「ある運動方向の角度が基本肢位(0°)に届かない=その方向の手前で止まる=マイナス表記」。肘屈曲拘縮(伸びきらない)は「屈曲◯°」または「伸展−◯°」で表す。逆に過伸展(反張肘)は「伸展◯°」または「屈曲−◯°」。同じ状態を屈曲側・伸展側のどちらから書くかで符号が反転することを図でイメージして整理する。
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