PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午前 第26問

臨床医学第50回午前

第50回 理学療法士国家試験 午前 第26問(臨床医学)の正答は 4 です。小脳皮質から上小脳脚(小脳から中脳・赤核へ向かう遠心路)にかけての病巣では、運動の終末で目標に近づくほど振幅が増す企図振戦(動作時振戦)が生じます。

問題
脳卒中で小脳皮質から上小脳脚に病巣がある場合にみられやすい症状はどれか。
  1. 1. 感覚障害
  2. 2. 運動麻痺
  3. 3. ジストニア
  4. 4. 動作時振戦
  5. 5. パーキンソニズム

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 動作時振戦

小脳皮質から上小脳脚(小脳から中脳・赤核へ向かう遠心路)にかけての病巣では、運動の終末で目標に近づくほど振幅が増す企図振戦(動作時振戦)が生じます。これは小脳性運動失調の代表的徴候です。


【各選択肢の解説】

1. 感覚障害
❌ 誤り。感覚障害は脊髄後索・視床・頭頂葉感覚野などの体性感覚路の障害で生じ、小脳病変では出現しません。
2. 運動麻痺
❌ 誤り。運動麻痺(筋力低下)は錐体路(皮質脊髄路)の障害で起こります。小脳は運動の協調を司り、筋出力そのものは保たれます。
3. ジストニア
❌ 誤り。ジストニアは大脳基底核(被殻・淡蒼球)の障害で生じる不随意な持続性筋収縮です。
4. 動作時振戦
✅ 正しい。小脳・上小脳脚の障害では目標到達時に増強する企図振戦(動作時振戦)が典型的にみられます。
5. パーキンソニズム
❌ 誤り。固縮・無動・静止時振戦からなるパーキンソニズムは黒質-線条体のドパミン系障害で生じます。

【試験対策ポイント】

小脳性失調の主徴候を整理:測定障害(dysmetria)・企図振戦・反復拮抗運動障害・協調運動障害・断綴性言語・眼振。振戦は鑑別が頻出。

振戦の種類出現場面病巣
静止時振戦安静時黒質(Parkinson病)
企図(動作時)振戦運動の終末小脳・上小脳脚
姿勢時振戦姿勢保持時本態性振戦
✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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