第50回 理学療法士国家試験 午前 第28問
理学療法評価学第50回午前
Duchenne型筋ジストロフィー児にみられる異常歩行はどれか。\n1. 踵打ち歩行\n2. 小刻み歩行\n3. 逃避性歩行\n4. 動揺性歩行\n5. 酩酊歩行
- 1. 踵打ち歩行
- 2. 小刻み歩行
- 3. 逃避性歩行
- 4. 動揺性歩行 ✓
- 5. 酩酊歩行
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 動揺性歩行
Duchenne型筋ジストロフィー(DMD)は下肢近位筋(殿筋・大腿四頭筋)の進行性萎縮により、骨盤の安定性が失われ、左右の動揺を伴う特徴的な歩行障害が生じます。
---
【各選択肢の解説】
1. 踵打ち歩行
❌ 誤り。下垂足(腓骨神経麻痺など)により、足関節の背屈が困難で、踵から着地できない歩行様式です。
2. 小刻み歩行
❌ 誤り。パーキンソン病に典型的で、前傾姿勢で歩幅が短縮した歩行です。
3. 逃避性歩行
❌ 誤り。脳性麻痺の痙性麻痺で見られ、患側下肢を外側に振り出す代償動作です。
4. 動揺性歩行
✅ 正しい。DMDで殿筋群が萎縮すると骨盤を安定化できず、歩行時に骨盤が左右に大きく揺れる特徴的な歩行です。
5. 酩酊歩行
❌ 誤り。小脳疾患に見られ、歩幅が広く不規則な歩行です。
---
【試験対策ポイント】
• DMDの歩行障害=動揺性歩行(骨盤不安定性が原因)
• 近位筋萎縮による代償として体幹の左右揺動が顕著
• 進行に伴い車いす使用へ移行