PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午前 第30問

人間発達学第50回午前

第50回 理学療法士国家試験 午前 第30問(人間発達学)の正答は 5 です。二分脊椎では麻痺レベルにより足部変形が決まります。

問題
二分脊椎の病変部位と特徴の組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. 第12胸髄 ―― 長下肢装具を装着し、杖を使わずに歩行可能
  2. 2. 第1腰髄 ―― 短下肢装具を装着し、杖を使わずに歩行可能
  3. 3. 第2腰髄 ―― 下肢装具は使わずに、松葉杖を用いて歩行可能
  4. 4. 第3腰髄 ―― 尖足変形
  5. 5. 第4腰髄 ―― 踵足変形

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 第4腰髄 ── 踵足変形

二分脊椎では麻痺レベルにより足部変形が決まります。L4機能残存(L5以下麻痺)では前脛骨筋(背屈・L4)が働き、下腿三頭筋(底屈・S1〜2)が麻痺するため、背屈優位の踵足変形を呈します。


【各選択肢の解説】

1. 第12胸髄 ── 長下肢装具を装着し、杖を使わずに歩行可能
❌ 誤り。Th12レベルでは下肢の随意運動がほぼ失われ、骨盤帯付き装具や歩行器・杖が必要で、杖なし歩行は困難です。
2. 第1腰髄 ── 短下肢装具を装着し、杖を使わずに歩行可能
❌ 誤り。L1レベルでは股関節周囲筋も弱く、長下肢装具や交互歩行装具と杖が必要です。
3. 第2腰髄 ── 下肢装具は使わずに、松葉杖を用いて歩行可能
❌ 誤り。L2レベルでは膝伸展・足部筋が麻痺し、装具なしの歩行は困難です。
4. 第3腰髄 ── 尖足変形
❌ 誤り。L3残存では背屈筋(L4以下)も底屈筋も働かず、尖足(底屈変形)は底屈筋優位で生じるため整合しません。
5. 第4腰髄 ── 踵足変形
✅ 正しい。L4残存では背屈の前脛骨筋が働き底屈筋が麻痺するため、踵足変形となります。

【試験対策ポイント】

Sharrardの分類が基本。残存レベルが下がるほど歩行能力は向上。足部変形は「働く筋」と「麻痺する筋」のアンバランスで決まる。背屈優位(L4残存)→踵足、底屈優位→尖足。歩行予後の目安も頻出。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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