第50回 理学療法士国家試験 午前 第33問
臨床医学第50回午前
上腕骨骨折について正しいのはどれか。\n1. 顆上骨折は高齢者に多い。\n2. 近位部骨折は小児に多い。\n3. 近位部骨折では外転位固定を行う。\n4. 骨幹部骨折では骨壊死が起こりやすい。\n5. 骨幹部骨折では橈骨神経麻痺が起こりやすい。
- 1. 顆上骨折は高齢者に多い。
- 2. 近位部骨折は小児に多い。
- 3. 近位部骨折では外転位固定を行う。
- 4. 骨幹部骨折では骨壊死が起こりやすい。
- 5. 骨幹部骨折では橈骨神経麻痺が起こりやすい。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 骨幹部骨折では橈骨神経麻痺が起こりやすい。
骨幹部骨折では橈骨神経が骨折部位の近くを通過しているため、神経損傷が起こりやすく、橈骨神経麻痺(下垂手など)が合併症として生じやすい。
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【各選択肢の解説】
1. 顆上骨折は高齢者に多い。
❌ 誤り。顆上骨折は小児に多く、高齢者では顆間骨折が多い。小児の上腕骨骨折の約50~60%が顆上骨折である。
2. 近位部骨折は小児に多い。
❌ 誤り。近位部(頸部・転子部)骨折は高齢者に多い。小児に多いのは顆上骨折や外顆骨折などの遠位部骨折である。
3. 近位部骨折では外転位固定を行う。
❌ 誤り。近位部骨折では内転位(内旋位)固定を行う。これにより骨折部の安定性が増す。
4. 骨幹部骨折では骨壊死が起こりやすい。
❌ 誤り。上腕骨の血流は良好であるため、骨幹部骨折での骨壊死は一般的ではない。骨壊死が起こりやすいのは大腿骨頸部骨折である。
5. 骨幹部骨折では橈骨神経麻痺が起こりやすい。
✅ 正しい。橈骨神経は上腕骨骨幹部の後面を螺旋状に走行しており、骨折による損傷が最も起こりやすい神経である。
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【試験対策ポイント】
• 顆上骨折:小児に多い(高齢者は顆間骨折)
• 近位部骨折:高齢者に多い、内転位固定
• 骨幹部骨折:橈骨神経麻痺が合併しやすい