第50回 理学療法士国家試験 午前 第34問
理学療法治療学第50回午前
極超短波による物理療法で正しいのはどれか。\n1. 蓄熱による熱傷の可能性がある。\n2. ホットパックより深達度は浅い。\n3. 悪性新生物に対する治療効果がある。\n4. 金属プレート挿入部への照射は可能である。\n5. 閉塞性動脈硬化症の患肢への照射は効果的である。
- 1. 蓄熱による熱傷の可能性がある。 ✓
- 2. ホットパックより深達度は浅い。
- 3. 悪性新生物に対する治療効果がある。
- 4. 金属プレート挿入部への照射は可能である。
- 5. 閉塞性動脈硬化症の患肢への照射は効果的である。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 蓄熱による熱傷の可能性がある。
極超短波(マイクロ波)は深部加温による物理療法ですが、金属や組織の電導率差により局所加温が生じやすく、蓄熱による熱傷リスクが存在することが正しい知見です。
---
【各選択肢の解説】
1. 蓄熱による熱傷の可能性がある。
✅ 正しい。極超短波は電磁波が組織に吸収される際、特に金属や脂肪組織付近で局所的な熱が蓄積し、熱傷を引き起こす可能性があります。
2. ホットパックより深達度は浅い。
❌ 誤り。極超短波はホットパック(表在性熱療法)より深達度が深く、5~10cm程度の深部に達します。
3. 悪性新生物に対する治療効果がある。
❌ 誤り。極超短波は悪性新生物への照射は禁忌であり、腫瘍の増殖促進の危険があります。
4. 金属プレート挿入部への照射は可能である。
❌ 誤り。金属インプラントが存在する部位への照射は禁忌です。金属が電磁波を反射・集中させ、やけどのリスクが高まります。
5. 閉塞性動脈硬化症の患肢への照射は効果的である。
❌ 誤り。血流障害がある患肢への加温療法は禁忌であり、組織損傷や症状悪化の危険があります。
---
【試験対策ポイント】
• 極超短波の禁忌:金属インプラント、悪性腫瘍、血流障害部位
• 深達度:ホットパック(1~2cm)< 極超短波(5~10cm)< 超短波(15cm以上)
• 熱傷リスク:蓄熱現象による局所加温が特徴