第50回 理学療法士国家試験 午前 第64問
生理学第50回午前
組織液の還流で正しいのはどれか。\n1. 肝障害では浮腫は生じない。\n2. 組織液が過剰になった状態を浮腫という。\n3. 組織液の90%が毛細リンパ管に流入する。\n4. リンパ管内のリンパは主幹動脈に流入する。\n5. 組織液中の高分子の蛋白はリンパ管より末梢血管に多く流入する。
- 1. 肝障害では浮腫は生じない。
- 2. 組織液が過剰になった状態を浮腫という。 ✓
- 3. 組織液の90%が毛細リンパ管に流入する。
- 4. リンパ管内のリンパは主幹動脈に流入する。
- 5. 組織液中の高分子の蛋白はリンパ管より末梢血管に多く流入する。
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 組織液が過剰になった状態を浮腫という。
組織液が毛細血管から過剰に漏出し、リンパ管による還流が追いつかずに組織間隙に蓄積した状態が浮腫です。これは血圧上昇、血漿蛋白低下、リンパ流障害などの原因で生じます。
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【各選択肢の解説】
1. 肝障害では浮腫は生じない。
❌ 誤り。肝障害では血漿蛋白(特にアルブミン)合成低下により膠質浸透圧が減少し、浮腫が生じやすくなります。
2. 組織液が過剰になった状態を浮腫という。
✅ 正しい。毛細血管からの濾出と組織液の還流のバランスが崩れ、組織間隙に過剰な液体が貯留したものが浮腫の定義です。
3. 組織液の90%が毛細リンパ管に流入する。
❌ 誤り。組織液の約10%がリンパ管に流入し、残り90%は毛細血管の静脈端で再吸収されます。数値が逆です。
4. リンパ管内のリンパは主幹動脈に流入する。
❌ 誤り。リンパは大胸管(左側)と右リンパ本幹を経由して、静脈(左鎖骨下静脈と右鎖骨下静脈)に流入します。動脈ではなく静脈です。
5. 組織液中の高分子の蛋白はリンパ管より末梢血管に多く流入する。
❌ 誤り。高分子蛋白は毛細血管では再吸収されにくく、リンパ管を通じて還流されます。むしろリンパ管経由で還流される量の方が多いです。
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【試験対策ポイント】
- 浮腫の定義:組織液過剰=毛細血管からの濾出 > リンパ還流
- 組織液還流の比:毛細血管(90%)とリンパ管(10%)
- リンパ本幹の流入先:静脈(鎖骨下静脈)、動脈ではない