PTカコモン — 理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午前 第93問

臨床医学第50回午前
Guillain-Barré症候群について正しいのはどれか。\n1. 顔面神経麻痺から発症する。\n2. 髄液中の蛋白が上昇する。\n3. 自律神経障害はみられない。\n4. 呼吸筋麻痺はみられない。\n5. 再発と寛解とを繰り返す。
  1. 1. 顔面神経麻痺から発症する。
  2. 2. 髄液中の蛋白が上昇する。 ✓
  3. 3. 自律神経障害はみられない。
  4. 4. 呼吸筋麻痺はみられない。
  5. 5. 再発と寛解とを繰り返す。

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — 髄液中の蛋白が上昇する。 ギラン・バレー症候群は急性炎症性脱髄性多発神経障害であり、髄液中の蛋白含有量が著明に上昇することが診断的特徴です。これは「蛋白-細胞解離」と呼ばれる髄液所見を示します。 --- 【各選択肢の解説】 1. 顔面神経麻痺から発症する。 ❌ 誤り。通常は下肢の近位筋から遠位方向に上昇する対称性の弛緩性麻痺から発症します。顔面神経麻痺は後期に出現することはあります。 2. 髄液中の蛋白が上昇する。 ✅ 正しい。脳脊髄液中の蛋白濃度(通常100mg/dL以上に上昇)が増加し、細胞数はほぼ正常という蛋白-細胞解離が特徴です。 3. 自律神経障害はみられない。 ❌ 誤り。頻脈、不整脈、血圧変動などの自律神経障害がしばしばみられ、重症例では致命的になる可能性があります。 4. 呼吸筋麻痺はみられない。 ❌ 誤り。進行すると横隔膜を含む呼吸筋が麻痺し、人工呼吸器管理が必要となる場合があります。 5. 再発と寛解とを繰り返す。 ❌ 誤り。ギラン・バレー症候群は一度だけの急性発症であり、再発は稀です。再発性の経過をたどる場合は慢性炎症性脱髄性多発神経障害(CIDP)が疑われます。 --- 【試験対策ポイント】 • 髄液所見:蛋白上昇・細胞数正常の「蛋白-細胞解離」が診断的特徴 • 臨床経過:急性発症→1~3週で最悪期→その後回復する一方向性 • 合併症:呼吸筋麻痺、自律神経障害(不整脈・血圧異常)に注意
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