第50回 理学療法士国家試験 午前 第96問
臨床医学第50回午前
Alzheimer型認知症と比較してLewy小体型認知症に特徴的なのはどれか。\n1. 常同行動\n2. 取り繕い\n3. 物盗られ妄想\n4. 繰り返される幻視\n5. 初期からの記憶障害
- 1. 常同行動
- 2. 取り繕い
- 3. 物盗られ妄想
- 4. 繰り返される幻視 ✓
- 5. 初期からの記憶障害
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 繰り返される幻視
Lewy小体型認知症はLewy小体の沈着に伴う神経変性により、Alzheimer型認知症では比較的稀な繰り返される幻視(特に視覚的幻視)が初期段階から頻繁に出現することが最大の特徴です。
---
【各選択肢の解説】
1. 常同行動
❌ 誤り。常同行動(同じ動作を繰り返す)はAlzheimer型認知症の進行期に見られやすく、Lewy小体型認知症に特異的ではありません。
2. 取り繕い
❌ 誤り。取り繕い(記憶欠損を無意識に補う行動)はAlzheimer型認知症に特徴的で、Lewy小体型認知症では記憶障害が目立たないため顕著ではありません。
3. 物盗られ妄想
❌ 誤り。物盗られ妄想はAlzheimer型認知症や血管性認知症に比較的多く、Lewy小体型認知症に限定的な特徴ではありません。
4. 繰り返される幻視
✅ 正しい。Lewy小体型認知症では動きのある視覚的幻視(人物・動物など)が初期から頻繁に繰り返され出現し、Alzheimer型では珍しいため鑑別診断に重要です。
5. 初期からの記憶障害
❌ 誤り。むしろLewy小体型認知症は初期には記憶障害が目立たず、視覚的幻視や運動症状が前景に出ます。Alzheimer型では初期から著明な記憶障害が特徴です。
---
【試験対策ポイント】
・Lewy小体型認知症:幻視(初期から頻繁)、パーキンソン症状、変動する意識
・Alzheimer型認知症:記憶障害(初期から著明)、緩徐進行、取り繕い
・認知症の鑑別は各型の神経病理と臨床症状の関連性が重要