第50回 理学療法士国家試験 午前 第97問
臨床心理学第50回午前
統合失調症で通院中の女性が壁を凝視したまま動かない。両上肢を挙上させるとそのままの姿勢をとり続けた。考えられるのはどれか。\n1. アカシジア\n2. 悪性症候群\n3. 急性ジストニア\n4. 緊張病症候群\n5. 薬剤性パーキンソニズム
- 1. アカシジア
- 2. 悪性症候群
- 3. 急性ジストニア
- 4. 緊張病症候群 ✓
- 5. 薬剤性パーキンソニズム
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 緊張病症候群
壁への凝視と受動的に挙上させた両上肢がそのままの姿勢を保持し続ける現象は、緊張病性可塑性(waxy flexibility)です。これは緊張病症候群の特徴的な症状です。
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【各選択肢の解説】
1. アカシジア
❌ 誤り。内的な落ち着きのなさや不安感を呈し、頻繁な動きや歩行がみられるため、本症例の静止した姿勢保持とは矛盾します。
2. 悪性症候群
❌ 誤り。高熱、筋硬直、意識障害、自律神経症状を伴う緊急事態です。本症例に発熱や意識障害の記載がなく、急激な全身症状がありません。
3. 急性ジストニア
❌ 誤り。頸部捻転、眼球上転、強直姿勢などの不随意運動が急性に出現します。本症例の静止した緊張病性可塑性とは異なります。
4. 緊張病症候群
✅ 正しい。壁への凝視(カタレプシー)と受動的に与えた姿勢がそのまま保持される現象(緊張病性可塑性)が典型的症状です。統合失調症に伴う緊張病症候群と診断されます。
5. 薬剤性パーキンソニズム
❌ 誤り。動作緩慢、筋硬直、静止時振戦がみられ、安静時の姿勢保持ではなく動作困難が特徴です。
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【試験対策ポイント】
・緊張病性可塑性(waxy flexibility):受動的な姿勢がそのまま保持される特徴的症状
・カタレプシー:注視や凝視が続く現象
・統合失調症患者の抗精神病薬使用時の各種症候群の鑑別が重要