第50回 理学療法士国家試験 午後 第6問
理学療法治療学第50回午後
第50回 理学療法士国家試験 午後 第6問(理学療法治療学)の正答は 5 です。「生活上の実用的な移動手段」は、練習で可能な歩行ではなく、介助なしで・安全に・生活に必要な距離を毎日移動できるかで選ぶ。
問題
87歳の女性。脳卒中による重度の右片麻痺。回復期リハビリテーション病棟に入院中。座位での基本動作は自立。認知機能は保たれている。短下肢装具と4点杖で5mまでは自力での歩行が可能。介助があればT字杖で20m程度の歩行は可能。ここ2か月は状態に大きな変化はみられない。最近、介護老人保健施設への退院が決まった。退院後の生活上の移動手段で実用的なのはどれか。
- 1. T字杖を使用した介助歩行
- 2. 4点杖を使用した自力歩行
- 3. 4点杖を使用した介助歩行
- 4. 手すりを利用した自力歩行
- 5. 車椅子 ✓
正答:5番
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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)
初回正答率 25%参考値
24人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)。母数が少ないため参考値です
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番 — 車椅子
「生活上の実用的な移動手段」は、練習で可能な歩行ではなく、介助なしで・安全に・生活に必要な距離を毎日移動できるかで選ぶ。87歳・重度右片麻痺で、自力歩行は4点杖で5mまで、20mは介助が必要、2か月変化がない=歩行能力は頭打ちである。認知機能と座位が保たれているため、車椅子が施設生活での実用的な移動手段になる。
【各選択肢の解説】
1. T字杖を使用した介助歩行
❌ 誤り。介助があっても20m程度で、移動のたびに介助者を待つ必要がある。正しくは、介助歩行は練習としては続けられるが、生活の移動手段としては車椅子の方が実用的である。
❌ 誤り。介助があっても20m程度で、移動のたびに介助者を待つ必要がある。正しくは、介助歩行は練習としては続けられるが、生活の移動手段としては車椅子の方が実用的である。
2. 4点杖を使用した自力歩行
❌ 誤り。自力で歩けるのは5mまでで、居室から食堂・トイレなど施設内の移動距離に足りない。正しくは、短い距離の移動(ベッド周りなど)に限られる能力である。
❌ 誤り。自力で歩けるのは5mまでで、居室から食堂・トイレなど施設内の移動距離に足りない。正しくは、短い距離の移動(ベッド周りなど)に限られる能力である。
3. 4点杖を使用した介助歩行
❌ 誤り。常に介助者が必要で、本人が必要なときに移動できない。正しくは、生活の移動は本人が操作できる車椅子で確保する。
❌ 誤り。常に介助者が必要で、本人が必要なときに移動できない。正しくは、生活の移動は本人が操作できる車椅子で確保する。
4. 手すりを利用した自力歩行
❌ 誤り。手すりのある場所に移動が限られ、本例で手すり歩行の能力は確かめられていない。正しくは、移動範囲を限定しない手段として車椅子を選ぶ。
❌ 誤り。手すりのある場所に移動が限られ、本例で手すり歩行の能力は確かめられていない。正しくは、移動範囲を限定しない手段として車椅子を選ぶ。
5. 車椅子
✅ 正しい。座位の基本動作が自立し認知機能も保たれているため、非麻痺側の上下肢で駆動する方法(片手片足駆動)などで自分で移動できる。歩行能力が2か月変わらない状況では、生活の移動は車椅子で確保するのが実用的である。
✅ 正しい。座位の基本動作が自立し認知機能も保たれているため、非麻痺側の上下肢で駆動する方法(片手片足駆動)などで自分で移動できる。歩行能力が2か月変わらない状況では、生活の移動は車椅子で確保するのが実用的である。
【試験対策ポイント】
| 見る点 | 本例 |
|---|---|
| 自力での移動距離 | 4点杖で5mまで |
| 介助の要否 | 20mは介助が必要 |
| 経過 | 2か月変化なし(頭打ち) |
| 車椅子の条件 | 座位自立・認知機能保持 |
「できる歩行(練習)」と「している移動(生活)」を分けて考える。
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