PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午後 第11問

解剖学第50回午後

第50回 理学療法士国家試験 午後 第11問(解剖学)の正答は 5 です。エックス線写真は大腿骨の転子下から骨幹部近位の骨折である。

問題
75歳の女性。交通事故により受傷。救急搬送時のエックス線写真(別冊No.2)を別に示す。遠位骨片を短縮転位させる主な筋はどれか。
第50回午後第11問 図
  1. 1. 中殿筋
  2. 2. 小殿筋
  3. 3. 腸腰筋
  4. 4. 上双子筋
  5. 5. 大腿直筋 ✓

正答:5番

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この問題の正答率(PTカコモン利用者の実データ)

初回正答率 40.6%難問

64人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、PTカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:5番 — 大腿直筋

エックス線写真は大腿骨の転子下から骨幹部近位の骨折である。骨折線より遠位の骨片には、骨盤から起こり骨折線をまたいで膝の近くへ付く筋が付着している。大腿直筋は下前腸骨棘から起こり膝蓋骨・脛骨粗面へ付くため、収縮すると遠位骨片を近位へ引き寄せ、短縮転位をおこす。


【各選択肢の解説】

1. 中殿筋
❌ 誤り。中殿筋は大転子に付き、骨折線より近位の骨片に作用する。正しくは、近位骨片を外転させる筋である。
2. 小殿筋
❌ 誤り。小殿筋も大転子に付く。正しくは、中殿筋とともに近位骨片を外転させる。
3. 腸腰筋
❌ 誤り。腸腰筋は小転子に付き、近位骨片に作用する。正しくは、近位骨片を屈曲・外旋させる。
4. 上双子筋
❌ 誤り。上双子筋は大転子の内側面(転子窩付近)に付く短い外旋筋である。正しくは、近位骨片を外旋させる方向に働く。
5. 大腿直筋
✅ 正しい。骨盤に起こり、骨折線をまたいで遠位骨片側(膝)に付くため、遠位骨片を近位へ引いて骨片を重ね合わせる。

【試験対策ポイント】

骨片主に作用する筋転位
近位骨片中殿筋・小殿筋外転
近位骨片腸腰筋屈曲・外旋
近位骨片外旋筋群(梨状筋・双子筋など)外旋
遠位骨片骨折線をまたぐ筋(大腿直筋・ハムストリングス・内転筋群)短縮(近位へ引かれる)・内転

骨片の転位は「その骨片に付く筋が、どこへ引くか」で考える。

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