PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午後 第11問

解剖学第50回午後

第50回 理学療法士国家試験 午後 第11問(解剖学)の正答は 5 です。エックス線写真(骨盤正面像)では左大腿骨の骨幹部(近位〜中央)に骨折がみられ、遠位骨片が短縮・転位しています。

問題
75歳の女性。交通事故により受傷。救急搬送時のエックス線写真(別冊No.2)を別に示す。遠位骨片を短縮転位させる主な筋はどれか。
第50回午後第11問 図
  1. 1. 中殿筋
  2. 2. 小殿筋
  3. 3. 腸腰筋
  4. 4. 上双子筋
  5. 5. 大腿直筋

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 大腿直筋

エックス線写真(骨盤正面像)では左大腿骨の骨幹部(近位〜中央)に骨折がみられ、遠位骨片が短縮・転位しています。大腿骨骨幹部骨折では遠位骨片を近位へ引き上げて短縮させる主因の一つが大腿直筋(大腿四頭筋)です。


【各選択肢の解説】

1. 中殿筋
❌ 誤り。中殿筋は大腿骨大転子に停止し股関節外転に働きますが、骨幹部骨折の遠位骨片を短縮させる主筋ではありません。
2. 小殿筋
❌ 誤り。小殿筋も大転子に停止する股関節外転筋で、遠位骨片の短縮転位の主因とはなりません。
3. 腸腰筋
❌ 誤り。腸腰筋は小転子に停止し近位骨片を屈曲・外旋させますが、遠位骨片を短縮させる作用ではありません。
4. 上双子筋
❌ 誤り。上双子筋は外旋筋群(転子窩付近に停止)で、遠位骨片の短縮には関与しません。
5. 大腿直筋
✅ 正しい。大腿直筋を含む大腿四頭筋は膝蓋骨・脛骨へ向かって走行し、遠位骨片を近位方向へ牽引して短縮転位を生じさせる主因となります。

【試験対策ポイント】

大腿骨骨幹部骨折の転位は付着筋の牽引で決まります。

  • 近位骨片:腸腰筋(屈曲・外旋)+外転筋群(外転)→ 屈曲・外転・外旋位
  • 遠位骨片:大腿四頭筋・ハムストリングス・下腿三頭筋が近位へ牽引→短縮、内転筋群で内方化
「遠位骨片の短縮=大腿四頭筋(大腿直筋)の牽引」が押さえどころです。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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