PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午後 第14問

理学療法治療学第50回午後

第50回 理学療法士国家試験 午後 第14問(理学療法治療学)の正答は 5 です。体重90kg、内反尖足があり、立脚中期に膝過伸展(反張膝)を生じる症例です。

問題
70歳の男性。身長180cm、体重90kg。脳梗塞のため麻痺肢に内反尖足がみられる。10mであれば独歩可能であるが、軽度の分回し歩行となる。意識してゆっくりと歩けば分回しを軽減することは可能であるが、遊脚相の股関節屈曲は増加し立脚中期に膝過伸展がみられる。2動作前型で屋外歩行の自立を目標に理学療法を進めている。この患者に適切なのはどれか。
  1. 1. 装具は不要
  2. 2. 軟性足装具
  3. 3. プラスチック短下肢装具(ショートタイプ、継手なし)
  4. 4. プラスチック短下肢装具(つま先までの標準型、継手なし)
  5. 5. 金属支柱付短下肢装具

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 金属支柱付短下肢装具

体重90kg、内反尖足があり、立脚中期に膝過伸展(反張膝)を生じる症例です。強い内反尖足の矯正と反張膝の制動、さらに高体重を支えるには、足関節の角度・制動を確実にコントロールできる金属支柱付短下肢装具が最も適切です。


【各選択肢の解説】

1. 装具は不要
❌ 誤り。内反尖足と立脚中期の膝過伸展があり、屋外歩行自立を目指すには下肢のアライメント制御が必要で、装具なしは不適切です。
2. 軟性足装具
❌ 誤り。軟性装具では強い内反尖足の矯正力・反張膝の制動力が不足します。
3. プラスチック短下肢装具(ショートタイプ、継手なし)
❌ 誤り。ショートタイプは足部支持が短く、内反尖足の矯正・90kgの荷重支持・反張膝制動には剛性・制動力が不足します。
4. プラスチック短下肢装具(つま先までの標準型、継手なし)
❌ 誤り。継手なしプラスチックでは高体重・強い内反・反張膝への制動が不十分で、変形やたわみを生じやすいです。
5. 金属支柱付短下肢装具
✅ 正しい。足関節の背屈・底屈制限を角度調整でき、内反尖足の矯正と反張膝の制動を確実に行えます。高体重(90kg)にも耐える剛性があり最適です。

【試験対策ポイント】

短下肢装具(AFO)の選択は症状の重症度・体重・必要な制動で決まります。

装具適応の目安
軟性・プラスチックAFO軽度の下垂足・内反
金属支柱付AFO強い内反尖足・反張膝・高体重・痙縮が強い

「反張膝+強い内反尖足+高体重」がそろえば金属支柱付AFO、と即答できるようにしましょう。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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