PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午後 第15問

臨床医学第50回午後

第50回 理学療法士国家試験 午後 第15問(臨床医学)の正答は 4 です。肢誘導の心電図では、基本リズムの間に幅広い(wide QRS)かつ先行P波を伴わない早期収縮が割り込んでみられます。

問題
肢誘導における心電図(別冊No.3)を別に示す。正しいのはどれか。
第50回午後第15問 図
  1. 1. 心房細動
  2. 2. 心房粗動
  3. 3. Ⅱ度房室ブロック
  4. 4. 心室期外収縮
  5. 5. 心室頻拍

正答:4番

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解説
■ 正答:4番 — 心室期外収縮

肢誘導の心電図では、基本リズムの間に幅広い(wide QRS)かつ先行P波を伴わない早期収縮が割り込んでみられます。これは心室期外収縮(PVC)の典型像です。


【各選択肢の解説】

1. 心房細動
❌ 誤り。心房細動はP波消失・基線の細動波(f波)・RR間隔絶対不整が特徴で、図の規則的な基本調律に早期の幅広QRSが混じる像とは異なります。
2. 心房粗動
❌ 誤り。心房粗動は鋸歯状のF波(粗動波)が連続するのが特徴で、図にはみられません。
3. Ⅱ度房室ブロック
❌ 誤り。Ⅱ度房室ブロックはPR間隔の漸次延長後に脱落(Wenckebach)やP波に続かないQRSが特徴で、図のパターンと合いません。
4. 心室期外収縮
✅ 正しい。先行P波を伴わない幅広いQRS波が早期に出現し、しばしば代償性休止を伴います。図の早期幅広QRSはPVCに合致します。
5. 心室頻拍
❌ 誤り。心室頻拍は幅広QRSが連続(3連発以上)して高頻度に出る状態で、図は単発の早期収縮であり連続性がありません。

【試験対策ポイント】

不整脈は波形の特徴で鑑別します。

不整脈キー所見
心房細動P波なし・f波・RR絶対不整
心房粗動鋸歯状F波
Ⅱ度房室ブロックPR延長後の脱落(P波に続かないQRS)
心室期外収縮先行P波なし・幅広QRS・早期・代償性休止
心室頻拍幅広QRSが連続(≥3連発)

「単発の早期・幅広QRS=PVC」「連続すればVT」と区別しましょう。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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