第50回 理学療法士国家試験 午後 第16問
理学療法治療学第50回午後
第50回 理学療法士国家試験 午後 第16問(理学療法治療学)の正答は 2 です。図では右上肢〜前胸部・腋窩・頸部前面にかけてⅡ度熱傷の範囲(陰影)が描かれています。
問題
44歳の患者。Ⅱ度の熱傷がある部位を図に示す。受傷後3日目に保持すべき肢位で正しいのはどれか。
- 1. 頸部中間位
- 2. 肩関節外転位 ✓
- 3. 右前腕回内位
- 4. 体幹軽度屈曲位
- 5. 股関節軽度屈曲位
正答:2番
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解説
■ 正答:2番 — 肩関節外転位
図では右上肢〜前胸部・腋窩・頸部前面にかけてⅡ度熱傷の範囲(陰影)が描かれています。腋窩を含む熱傷では拘縮による肩内転制限が起こりやすいため、急性期から肩関節を外転位に保持して腋窩の拘縮を予防します。
【各選択肢の解説】
1. 頸部中間位
❌ 誤り。頸部前面の熱傷では屈曲拘縮を防ぐため、中間位ではなく軽度伸展位で保持するのが原則です。
❌ 誤り。頸部前面の熱傷では屈曲拘縮を防ぐため、中間位ではなく軽度伸展位で保持するのが原則です。
2. 肩関節外転位
✅ 正しい。腋窩・側胸部の熱傷では肩内転拘縮を生じやすいため、肩関節外転位(約90°)で保持し腋窩の拘縮を予防します。
✅ 正しい。腋窩・側胸部の熱傷では肩内転拘縮を生じやすいため、肩関節外転位(約90°)で保持し腋窩の拘縮を予防します。
3. 右前腕回内位
❌ 誤り。前腕は回内拘縮を防ぐため、良肢位としては回外位〜中間位で保持します。回内位保持は不適切です。
❌ 誤り。前腕は回内拘縮を防ぐため、良肢位としては回外位〜中間位で保持します。回内位保持は不適切です。
4. 体幹軽度屈曲位
❌ 誤り。体幹前面の熱傷では屈曲拘縮を防ぐため伸展位を保持します。屈曲位は拘縮を助長します。
❌ 誤り。体幹前面の熱傷では屈曲拘縮を防ぐため伸展位を保持します。屈曲位は拘縮を助長します。
5. 股関節軽度屈曲位
❌ 誤り。図の熱傷範囲に股関節は含まれず、また股関節は屈曲拘縮予防のため伸展位(中間位)に保持します。
❌ 誤り。図の熱傷範囲に股関節は含まれず、また股関節は屈曲拘縮予防のため伸展位(中間位)に保持します。
【試験対策ポイント】
熱傷の良肢位(抗拘縮肢位)は「拘縮しやすい方向と逆」に保持するのが原則。
| 部位 | 拘縮しやすい方向 | 保持すべき肢位 |
|---|---|---|
| 頸部前面 | 屈曲 | 軽度伸展 |
| 腋窩・肩 | 内転 | 外転(約90°) |
| 肘・前腕 | 屈曲・回内 | 伸展・回外 |
| 手 | MP伸展・拘縮 | MP屈曲・対立位 |
腋窩熱傷=肩外転位、が頻出ポイントです。
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