第50回 理学療法士国家試験 午後 第18問
地域理学療法学第50回午後
75歳の男性。脳卒中による左片麻痺。発症後6か月経過。Brunnstrom法ステージは上肢、下肢ともにⅢ。AFOとT字杖で屋内歩行は自立している。自宅浴室の現状の見取り図と環境整備案とを図に示す。環境整備案のうち最も必要性が低いのはどれか。\n1. ①バスボードの利用\n2. ②手すりの設置\n3. ③折り戸への変更\n4. ④段差の解消\n5. ⑤シャワーチェアの利用
- 1. ①バスボードの利用
- 2. ②手すりの設置 ✓
- 3. ③折り戸への変更
- 4. ④段差の解消
- 5. ⑤シャワーチェアの利用
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — ②手すりの設置
Brunnstrom法ステージⅢの左片麻痺患者は、AFOとT字杖で屋内歩行が自立している機能レベルです。浴室環境整備では、入浴動作の安全性確保が最優先ですが、既に歩行能力が確保されており、浴槽への出入りや着座が主な課題となるため、手すり以外の環境整備がより必要性が高いと判断されます。
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【各選択肢の解説】
1. ①バスボードの利用
✅ 必要性が高い。浴槽への出入り時の段差を軽減し、麻痺側下肢の挙上負担を減らすことで安全な入浴動作を実現できます。
2. ②手すりの設置
❌ 必要性が低い。既にAFOとT字杖で歩行自立しており、浴室内の移動能力は比較的保持されている状態であるため、他の環境整備に比べ優先度が低くなります。
3. ③折り戸への変更
✅ 必要性が高い。開き戸は片手で操作する必要があり、麻痺患者にとって困難です。折り戸に変更することで操作性が向上します。
4. ④段差の解消
✅ 必要性が高い。浴室の段差は転倒リスクを高め、麻痺側下肢の機能低下を考慮すると優先的な対応が必要です。
5. ⑤シャワーチェアの利用
✅ 必要性が高い。長時間立位保持の困難さと転倒リスク軽減のため、座位での入浴が安全です。
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【試験対策ポイント】
• Brunnstrom法ステージⅢ=運動能力は限定的だが日常生活動作で工夫により自立可能
• 浴室環境整備優先順位=転倒防止→動作補助→操作性改善
• 既に獲得している能力を評価したうえで、本当に必要な環境整備を判断することが重要