PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午後 第22問

理学療法評価学第50回午後

第50回 理学療法士国家試験 午後 第22問(理学療法評価学)の正答は 2・5 です。Danielsらの頸部屈曲(前頭直筋・頸長筋など)のMMTでは、表在の広頸筋による代償を抑制して深部の頸部屈筋を評価します。

問題
Danielsらの徒手筋力テストにおける頸部屈曲の測定で正しいのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 上位頸椎の運動を測定する。
  2. 2. 広頸筋による代償を抑制する。
  3. 3. 背臥位で両腕を胸の前で組ませて行う。
  4. 4. 段階2は下顎を頸部に引き付ける運動で判断する。
  5. 5. 段階5は2本の指で加えた中等度の抵抗で判断する。

正答:2・5番

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解説
■ 正答:2・5番 — 広頸筋の代償を抑制する、段階5は2本指の中等度抵抗で判断する

Danielsらの頸部屈曲(前頭直筋・頸長筋など)のMMTでは、表在の広頸筋による代償を抑制して深部の頸部屈筋を評価します。また段階の判定で抵抗は前額部に2本の指で加えます。2と5が正しい記述です。


【各選択肢の解説】

1. 上位頸椎の運動を測定する。
❌ 誤り。頸部屈曲では下顎を引いて頸椎全体(特に頸部前面の屈曲)の運動を評価し、上位頸椎単独の運動を測定するものではありません。
2. 広頸筋による代償を抑制する。
✅ 正しい。広頸筋は浅層の代償筋であり、これを抑制(下顎を引かせず口角を引かない等で除外)して純粋な頸部屈曲筋を評価します。
3. 背臥位で両腕を胸の前で組ませて行う。
❌ 誤り。頸部屈曲のMMTは背臥位で行いますが、両腕を胸の前で組ませると体幹屈曲の代償が入りやすく、標準的な設定ではありません。
4. 段階2は下顎を頸部に引き付ける運動で判断する。
❌ 誤り。下顎を引き付ける(chin tuck)のは胸鎖乳突筋を除いた深部屈筋の評価動作ですが、段階の判定基準の記述として正しくありません(重力除去肢位での全可動域が段階2)。
5. 段階5は2本の指で加えた中等度の抵抗で判断する。
✅ 正しい。頸部屈曲の最大抵抗は前額部に2本指で中等度の抵抗を加えて判定するのが手技として適切です。

【試験対策ポイント】

頸部屈曲MMTの要点:

  • 肢位:背臥位
  • 代償に注意:広頸筋(浅層)を除外、胸鎖乳突筋による頭部回旋・伸展代償にも注意
  • 抵抗:前額部に指で加える
「広頸筋の代償抑制」「前額部への指抵抗」は頸部MMT特有のキーワードとして押さえましょう。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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