PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午後 第25問

臨床医学第50回午後

第50回 理学療法士国家試験 午後 第25問(臨床医学)の正答は 5 です。右延髄背外側部の梗塞(Wallenberg症候群)では、下小脳脚など同側小脳路の障害により病巣と同側(右)の運動失調が出現します。

問題
右延髄背外側部の脳梗塞による障害で認められるのはどれか。
  1. 1. 左内反足
  2. 2. 右下垂足
  3. 3. 右の痛覚脱失
  4. 4. 左の深部感覚障害
  5. 5. 右下肢の運動失調

正答:5番

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解説
■ 正答:5番 — 右下肢の運動失調

右延髄背外側部の梗塞(Wallenberg症候群)では、下小脳脚など同側小脳路の障害により病巣と同側(右)の運動失調が出現します。したがって右下肢の運動失調が認められます。


【各選択肢の解説】

1. 左内反足
❌ 誤り。延髄背外側症候群では錐体路は障害されにくく、運動麻痺による内反足は主症状ではありません。
2. 右下垂足
❌ 誤り。下垂足は末梢神経(腓骨神経)や錐体路障害でみられる所見で、延髄背外側症候群の典型像ではありません。
3. 右の痛覚脱失
❌ 誤り。本症候群の温痛覚障害は解離性で、顔面は同側(右)、体幹・四肢は反対側(左)に出ます。右半身全体の痛覚脱失ではありません。
4. 左の深部感覚障害
❌ 誤り。深部感覚(内側毛帯)は延髄内側症候群で障害され、背外側症候群では通常保たれます。
5. 右下肢の運動失調
✅ 正しい。同側(右)の小脳性運動失調が生じるため、右下肢(および右上肢)の協調運動障害が認められます。

【試験対策ポイント】

Wallenberg症候群(延髄背外側症候群)の所見をセットで暗記:

  • 同側:小脳失調、Horner症候群、顔面の温痛覚低下、嚥下障害(嗄声・カーテン徴候)、めまい・眼振
  • 反対側:体幹・四肢の温痛覚低下(解離性感覚障害
「温痛覚は顔同側・体反対側」「失調は同側」「深部感覚・運動麻痺は通常なし」が判別ポイントです。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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