PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午後 第27問

理学療法治療学第50回午後

第50回 理学療法士国家試験 午後 第27問(理学療法治療学)の正答は 2・3 です。厚生省(旧)筋萎縮症研究班の機能障害度分類でステージ6は「車椅子で移動できるが日常生活に介助を要する」段階で、四つ這いや自力立ち上がりは不可能です。

問題
Duchenne型筋ジストロフィーのステージ6(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)に対する理学療法として適切なのはどれか。2つ選べ。
  1. 1. 四つ這い移動練習
  2. 2. 脊柱の可動域運動
  3. 3. 電動車椅子操作の練習
  4. 4. 短下肢装具装着での立位バランス練習
  5. 5. 台やテーブルを利用した立ち上がり練習

正答:2・3番

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解説
■ 正答:2番、3番 — 脊柱の可動域運動/電動車椅子操作の練習

厚生省(旧)筋萎縮症研究班の機能障害度分類でステージ6は「車椅子で移動できるが日常生活に介助を要する」段階で、四つ這いや自力立ち上がりは不可能です。この時期は拘束性換気障害や脊柱側弯の進行予防が中心となり、脊柱の可動域維持と電動車椅子による移動手段の確保が適切です。


【各選択肢の解説】

1. 四つ這い移動練習
❌ 誤り。四つ這いはステージ4以前に可能な動作で、ステージ6では筋力低下により実施困難です。
2. 脊柱の可動域運動
✅ 正しい。側弯進行と胸郭可動性低下を防ぐため、脊柱の可動域運動はこの時期の重要な介入です。
3. 電動車椅子操作の練習
✅ 正しい。上肢筋力も低下し手動車椅子駆動が困難になるため、電動車椅子による移動自立の確保が適切です。
4. 短下肢装具装着での立位バランス練習
❌ 誤り。ステージ6では立位保持自体が困難で、短下肢装具での立位練習は適応外です。
5. 台やテーブルを利用した立ち上がり練習
❌ 誤り。立ち上がり能力は失われており、無理な立ち上がり練習は転倒や負担につながります。

【試験対策ポイント】

Duchenne型では病期に応じた目標設定が問われます。歩行可能期は拘縮予防・歩行維持、車椅子期(ステージ5〜6)は側弯・拘束性換気障害の予防と移動手段の確保、終末期は呼吸理学療法が中心です。進行性疾患では過負荷な筋力増強は逆効果になりうる点に注意します。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

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