PTカコモン理学療法士国家試験 過去問・解説

第50回 理学療法士国家試験 午後 第31問

理学療法治療学第50回午後

第50回 理学療法士国家試験 午後 第31問(理学療法治療学)の正答は 3 です。第6頸髄節残存(C6)では手関節背屈(長・短橈側手根伸筋)が使え、tenodesis(腱固定作用)による把持も可能になります。

問題
脊髄完全損傷者の機能残存レベルと日常生活動作の到達レベルの組合せで正しいのはどれか。
  1. 1. 第4頸髄節 ── 手動での車椅子操作
  2. 2. 第5頸髄節 ── 更衣動作の自立
  3. 3. 第6頸髄節 ── 寝返りの自立
  4. 4. 第7頸髄節 ── 介助によるトイレへの移乗
  5. 5. 第8頸髄節 ── 介助による起き上がり

正答:3番

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解説
■ 正答:3番 — 第6頸髄節 ── 寝返りの自立

第6頸髄節残存(C6)では手関節背屈(長・短橈側手根伸筋)が使え、tenodesis(腱固定作用)による把持も可能になります。プッシュアップや寝返りが自立できるレベルであり、選択肢3が正しい組合せです。


【各選択肢の解説】

1. 第4頸髄節 ── 手動での車椅子操作
❌ 誤り。C4は横隔膜・僧帽筋までで上肢機能がほぼなく、移動は環境制御装置や電動車椅子に依存します。手動車椅子操作は不可です。
2. 第5頸髄節 ── 更衣動作の自立
❌ 誤り。C5は肘屈曲(上腕二頭筋)まででき食事は一部自助具で可能ですが、手指機能を要する更衣の自立は困難です。
3. 第6頸髄節 ── 寝返りの自立
✅ 正しい。C6では手関節背屈とtenodesisが使え、寝返りやプッシュアップ、自助具を用いたADLが自立可能です。
4. 第7頸髄節 ── 介助によるトイレへの移乗
❌ 誤り。C7は肘伸展(上腕三頭筋)が働き、プッシュアップによる移乗が自立できるため「介助による」は不適切です。
5. 第8頸髄節 ── 介助による起き上がり
❌ 誤り。C8では手指の屈曲が可能でADLはほぼ自立し、起き上がりも自立できます。「介助による」は不適切です。

【試験対策ポイント】

頸髄損傷の機能残存レベルとADLの対応は頻出です。要点はC5=肘屈曲・食事一部自立、C6=手関節背屈/tenodesis・寝返り/プッシュアップ自立、C7=肘伸展・移乗自立、C8=手指屈曲・ADLほぼ自立。上位ほど「自立」表現が誤りになりやすく、下位レベルの選択肢で「介助による」とあれば疑う視点が有効です。

✍️ この解説の作成・点検

ST-Toolbox編集部(リハビリテーション領域の国家資格を持つ現役専門職が運営)が、理学療法士領域の有資格者の知見と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて作成・点検しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・点検したうえで公開しています。

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